シンガポールで生まれた子供の国籍
Back of a baby with a teddy bear

シンガポールにひっそりと暮らす「シャイなカワウソ」です。

現在、シャイカワには息子(日本人とシンガポール人のハーフ)がおります。

この子が産まれた時にシンガポールで生まれた子供の国籍事情について調べましたので、ブログ記事としてまとめておきます。

シンガポール生まれの子供の国籍

シンガポール生まれの子供が取得可能な国籍の話をするするにあたって、産まれてくる子供が持つ家族背景を3つにまとめておきます。

  1. シンガポール人とシンガポール人の子供
  2. シンガポール人と外国人の子供
  3. 外国人と外国人の子供

※「外国人」にはシンガポール永住権保持者も含まれます。

先に結論を話してしまうと、シンガポール国籍が取得できるのは①と②の子供となります。

シンガポール国籍になる場合

シンガポールで生まれる子供の国籍は、その両親の国籍で決まります。

シンガポールは「血統主義国」ですので、両親の一方がシンガポール人であれば、生まれた子供もシンガポール国籍を取得する事が可能(産まれた瞬間に)となります。

【出生地主義について】

血統主義に対立する概念として出生地主義があります。

出生地主義では両親の国籍に関わらず、出生した国の国籍が自動的に与えられます。

出生地主義国の例はアメリカやカナダ、血統主義国の例は日本やシンガポールとります。

ニ重国籍について

シンガポールでは二重国籍は認められていません。

含め複数の国籍を持つ子供は、22歳になるまでにシンガポール国籍を取得するかを決める必要があります。

また、日本もシンガポールと同様に二重国籍を認めておらず、国籍の選択期限も22歳となっています。

このため日本人とシンガポール人を両親に持つ子供は、22歳になるまで二重国籍を持つ事ができます。

※各国へ出生に関する届出は必要です。

シンガポール国籍が取れない場合

両親のどちらもシンガポール国籍を持っていない場合、シンガポール国内で生まれた子供はシンガポール国籍の取得ができません。

ただし、両親のシンガポール内でのステータスによって子供へビザの発給ができます。

親御さんが永住権を持っている場合はLTVPやDP、親御さんがEPもしくはSpassの場合はDPのスポンサーとなる事ができます。

※Spassに関しては特定の条件を満たしておく必要があります。

まとめ

シンガポール国籍の親を持たない場合は出生時にシンガポール国籍の取得をすることは難しいですが、その後シンガポールでの滞在が長くなれば、別のスキームを通して永住権→国籍取得をする事も可能です。

参考情報:

  • MOM
  • 在シンガポール日本国大使館
  • 法務省