Fair Consideration Framework (FCF)は、シンガポール労働省(MOM)が実施している政策で、シンガポール国内の全ての雇用において人材が公平に考慮される事を目的としています。また、雇用主は、年齢、性別、国籍、人種など、職務に関連しない事柄で人材を差別しないよう求められています。

MOMのガイドライン:tripartite-guidelines.ashx (tal.sg)

Fair Consideration Framework (FCF)

The Fair Consideration Framework (FCF) sets out requirements for all employers in Singapore to consider the workforce in Singapore fairly for job opportunities. Employers should not discriminate candidates based on non job-related characteristics, such as age, sex, nationality or race.

MOMウェブサイトより引用

FCFにおける求人広告の要件

FCFには求人広告に関する要件が含まれて、EP又はS Passの申請を行う企業は、労働許可証の申請前にシンガポール政府の運営する求人媒体(MyCareersFuture)に最低14日間 求人掲載(一部例外有り)を行う必要があります。また、MOMでは広告免除対象となる求人に関しても、MyCareersFutureへの掲載を勧めています。

■ ガイドラインに違反した場合

外国人社員を確保した上での形式だけの広告掲載や求人内での差別的な表現は、MOMが定めるガイドライン(Tripartite Guidelines on Fair Employment Practices)に違反となり、ペナルティの対象となってしまう事もあります。

MOMが提示するガイドライン違反のペナルティ

※シンガポールにおける労働許可証の有効期間は通常2~3年となっている事から、12ヶ月間のペナルティでは外国籍現存社員の約3割~5割、24ヵ月間のペナルティではほぼ全ての外国籍現存社員が労働許可証の更新を行えずに有効期限を迎えてしまう事となります。

MOMのウェブサイト:Fair Consideration Framework (FCF) (mom.gov.sg)