ガーデンシティ(Garden City)ってなに?

ガーデンシティ(Garden City)とは?

ガーデンシティ(Garden City)とは、シンガポール政府が1967年に掲げた都市緑化政策のことです。建国直後のシンガポールでは、工業化や都市開発を進める一方で、街路樹や公園を整備し、緑豊かな都市を目指す取り組みが進められました。

この構想は、初代首相リー・クアンユー氏の主導で始まったもので、都市の美化だけでなく、海外企業の誘致や住環境の改善も目的としていました。

現在のシンガポールが「緑の多い国」として知られるようになった背景には、このガーデンシティ構想があります。その後、この考え方は「City in a Garden(シティ・イン・ア・ガーデン)」、さらに「City in Nature(シティ・イン・ネイチャー)」へと発展していきました。

ガーデンシティ構想の特徴

ガーデンシティ構想の特徴は、都市開発と緑化を同時に進めた点にあります。単に公園を増やすだけではなく、道路沿いや住宅地、公共施設などにも積極的に植樹が行われました。

特に街路樹の整備には力が入れられていて、主要道路にはレインツリーやアンジェサナなどの大きな木が植えられています。現在でもシンガポールの道路沿いに大きな木々が並んでいるのは、この時代から続く取り組みの一つです。

また、緑化は都市の景観向上だけでなく、暑さの緩和や快適な生活環境づくりにも役立っています。

ガーデンシティからCity in a Gardenへ

ガーデンシティ構想は、シンガポールの発展とともに進化していきました。

当初は「緑を増やすこと」が中心でしたが、その後は都市そのものに自然を組み込むという考え方へ発展し、「City in a Garden(シティ・イン・ア・ガーデン)」というコンセプトが掲げられるようになりました。

City in a Gardenでは、公園や街路樹だけでなく、屋上緑化や垂直庭園、Park Connector Network(PCN)なども含めて、都市全体を緑でつなぐことが目指されています。

現在のシンガポールとの関係

現在のシンガポールでは、ガーデンシティ構想で築かれた緑化の基盤をもとに、「City in Nature(シティ・イン・ネイチャー)」という新たなビジョンが進められています。

City in Natureでは、緑を増やすだけでなく、生物多様性の保全や野生動物との共存も重視されています。

つまり、ガーデンシティは現在のシンガポールの緑化政策の出発点であり、その後のCity in a GardenやCity in Natureへとつながる重要な都市開発コンセプトとして位置付けられています。

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