
「Tai Tai」とは?
「Tai Tai(タイタイ)」は、シンガポールで使われる口語表現のひとつで、裕福な家庭に嫁いだ専業主婦、特に「働かずに余裕のある生活をしている女性」を指す言葉です。主に中華系コミュニティを中心に使われていて、日常会話やゴシップ、軽い冗談の中で登場します。
もともとは中国語の「太太(tài tai)」に由来し、本来は「奥さん」や「既婚女性」を意味する丁寧な呼び方でしたが、シンガポールではそこから転じて「お金に不自由せず、ゆったり暮らしている奥さま」というニュアンスで使われるようになりました。
文脈によっては、羨望・皮肉・軽いからかいが混ざる表現になるのが特徴です。
Tai Taiを使った例文
例1:友人同士の会話
- Friend A: "She quit her job already leh."
- Friend B: "Ya lor, married rich, now full-time tai tai."
例2:職場での雑談
- Colleague A: "You still working so hard ah?"
- Colleague B: "No choice lah, not tai tai like her."
例3:家族・親戚の集まりで
- Auntie: "Your cousin very lucky, no need to work."
- Mum: "Ya, become tai tai already."
どんなシーンで使われる?
「Tai Tai」は、他人のライフスタイルを表現するときによく使われ、特に下記のような文脈で多く使われます。
- 結婚をきっかけに仕事を辞めた人
- 高収入の配偶者がいて、経済的に余裕がある人
- 平日昼間にカフェやショッピングを楽しんでいる人
一方で、「Tai Tai」という言葉には 「楽してる」や「働かなくていい立場」という含みがあるため、使い方によってはやや上から目線や皮肉として受け取られることもあります。そのため、本人に直接使うより、第三者について話すときに使われるケースが一般的です。
シンガポールでは共働き家庭も多いため、「Tai Tai」は単なる生活スタイルの説明だけでなく、価値観や羨望、距離感を含んだ言葉として会話に登場します。
Modern Tai Taiとは?
「Modern Tai Tai(モダン・タイタイ)」は、従来の「Tai Tai」のイメージを少しアップデートした言い方で、経済的に余裕のある生活をしつつ、完全な専業主婦ではない女性を指すことが多い表現です。正式な定義がある言葉ではありませんが、近年のシンガポールでは日常会話やSNSを中心に使われるようになっています。
従来のTai Taiが「働かず、家事と社交が中心」というイメージなのに対し、Modern Tai Taiは、
- パートタイムやフリーランスで働く
- 小さなビジネスや投資をしている
- SNSやコミュニティ活動に積極的
- 生活の主導権を自分で持っている
といった特徴を持つ人を指すニュアンスで使われます。
Modern Tai Taiを使った例文
例1:友人同士の会話
- Friend A: "She doesn’t work full-time right?"
- Friend B: "Ya, modern tai tai lah. Do some freelance, but life very comfortable."
例2:ママ同士の会話
- Mum A: "She always busy leh."
- Mum B: "Modern tai tai mah. Yoga, charity work, side business also."
例3:軽い自己表現として
- "I’m not really tai tai lah… maybe modern tai tai only."
Tai Tai と Modern Tai Tai の違い
Tai Taiが「経済的余裕 × 非就労」というイメージなのに対し、Modern Tai Taiは「経済的余裕 × 仕事や活動の量を自分でコントロールしている」が強調されます。
Modern Tai Taiには、「自立している」「今っぽい」「受け身ではない」といったポジティブなニュアンスが含まれることが多く、皮肉よりも少し憧れ寄りの文脈で使われる傾向があります。
特にシンガポールでは、女性のキャリア意識が高いため、「何もしていないTai Tai」よりも、「何かはしているModern Tai Tai」という言い方のほうが、場の空気に合うこともあります。
