
「Kiasu」とは?
「Kiasu(キアス)」は、シングリッシュの中でも特に有名な表現のひとつで「絶対に損をしたくない」や「負けたくない」という強い気持ちを表す言葉です。語源は福建語(Hokkien)の「驚輸(kia su/kiasi)」で「負けを怖がる」という意味を持っています。
シンガポールでは、この「Kiasu精神」があらゆる場面で見られると言われていて、勉強や仕事、買い物など、できるだけ得をしたり、機会を逃さないようにする行動にこの言葉がよく使われます。
Kiasuを使った例文
例1:学校の会話
- Teacher: “Why are you queuing outside the classroom so early?”
- Student: “Because there is a class participation mark mah. Must be first! Kiasu a bit.”
例2:ショッピング中の会話
- Friend A: “You really bought 10 cartons of tissue paper?”
- Friend B: “Of course lah! There is a promotion today. Must stock up. Kiasu leh!”
例3:仕事場での会話
- Manager: “You submitted the proposal one week before the deadline?”
- Employee: “Better early than late mah. Kiasu but safe!”
どんなシーンで使われる?
「Kiasu」は日常のあらゆる場面で登場します。たとえば、セールで大量に商品を買い込むとき、大学で必死にトップの成績を狙うとき、あるいはレストランで少しでも早く席を確保しようとするときなど、誰よりも早く、誰よりも多く、損を避けようとする行動を見たときに「Kiasuだね」と言われることがあります。
シンガポールでは「Kiasu」はポジティブにもネガティブにも使われる表現で、頑張りすぎる姿を軽くからかったり、または慎重さや準備のよさを褒める意味でも使われることがあります。シンガポール人らしいメンタリティを象徴する言葉として、よく知られています。