
「Sian」とは?
「Sian(シアン)」は、シングリッシュでよく使われる感情表現の1つで、「うんざり」「だるい」「やる気が出ない」といった気持ちを表す言葉です。元々は福建語(Hokkien)由来のスラングで、英語では「bored」「tired」「frustrated」に近いニュアンスとなります。
シンガポールでは、ちょっとした面倒ごとに巻き込まれたとき、思い通りにいかなかったとき、単純に退屈なときなど、あらゆるシーンで「Sian lah〜」と口にする人が多く、若者から大人まで幅広く使われています。
Sianを使った例文
例1:職場での会話
- Colleague A: “Boss says we must OT tonight.”
- Colleague B: “Walao, so sian lah. I already have a dinner plan.”
例2:学校での会話
- Student A: “Today we have an extra math class again!”
- Student B: “Sian until I want to cry already.”
例3:週末の予定に対して
- Friend A: “Rain again this weekend, we cannot go to Sentosa.”
- Friend B: “Sian lor, I wanted to beach chill sia.”
どんなシーンで使われる?
「Sian」は、日常生活のちょっとしたストレスや退屈さを気軽に表現したいときに使われます。例えば、仕事で残業を命じられたとき、長い列に並ばなければいけないとき、友達との約束が天候のせいで流れたときなど、軽くため息をつきながら「Sian lah〜」と漏らすのがシンガポール流です。
単に「退屈」というよりも、「やれやれ」とか「またかよ」みたいな、感情がこもったニュアンスが含まれているのが特徴です。文章では「so sian」「sian until die」など、ほかの言葉と組み合わせて使われることもよくあります。