シンガポールのライオンダンス(中国獅子舞)って何?

シンガポールでは春節(旧正月)の時期になると国内のいろんな場所で「ライオンダンス(中国獅子舞)」を目にします。ライオンダンスは「邪気を払い幸運を呼ぶ」と言われていて、様々なイベントでパフォーマンスを披露します。

本記事では、そんなライオンダンスについてをまとめてみました。

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ライオンダンス(中国獅子舞)って何?

ライオンダンス(中国獅子舞)2

ライオンダンス(中国獅子舞)は、日本で言う獅子舞です。中華系の方達の間で開かれるパフォーマンスで、舞を踊る獅子は「力や知恵の象徴」とされ、邪気を払い幸運を呼ぶと言われています。

この事からシンガポールでは、お店の開店記念や商売繁盛の願掛けのためにライオンダンスにパフォーマンスをお願いします。

日本の獅子舞との違い

中国獅子舞の見た目は日本の獅子舞とは大きく違いますが、ルーツが同じなのか獅子舞が持つ意味は似ています。日本の獅子舞も中国獅子舞同様に幸運と厄除けの意味があり、頭を獅子に噛まれると厄が払われると言われています。

ライオンダンスの起源

ライオンダンスは、中国の昔話「ニャンの伝説」にも登場します。ニャンの伝説は中華系の人々が春節を祝うようになったかきっかけとなるお話なんですが、その中でニャンを退治するために作られたのがライオンダンスで使われる獅子だと言われているそうです。(ニャンの伝説には異なったストーリーがいくつもあり、獅子が登場しないものもあります。

シンガポールのライオンダンス

ライオンダンスに登場する「獅子」にもいくつか種類があります。獅子の種類は容姿やパフォーマンス時の動きで見分けられるのですが、その中でも最もシンガポールでよく見られるのは中国南部の獅子です。

中国南部の獅子が持つ特徴は、一本角と武術太極拳をベースとした動きです。本当かどうかはわかりませんが、獅子の中で踊るダンサーの多くがカンフーの使い手のようです。

春節はライオンダンスの時期

ライオンダンスはレストラン、オフィスビル、ホテル、ショッピングモールなど何処にでも駆けつけます。もし街中でトラックに荷台にコスチュームを着た人達が乗っているのを見たら、そらは移動中のライオンダンスの一団です。ライオンダンスは新年に富をもたらす縁起物でもありますので、毎年多くの会社が春節の時期にライオンダンスで新年の事業の成功を願います。

ライオンダンス前の準備と流れ

■ 準備する物

ライオンダンスでは「蜜柑」「レタス」「アンパオ(紅袋)」の準備をしておきます。この3つにはそれぞれ次のような意味があります。

蜜柑  広東語で「蜜柑を渡す」が「金を渡す」と同じ発音
レタス レタスの発音が中国語で富を表す言葉に似ている
アンパオ(紅袋) ライオンへの御礼として

■ パフォーマンスの流れ

  1. 獅子が蜜柑とレタスを食べる
  2. 獅子がアンパオを受け取る
  3. 獅子が幸運の四桁の数字をくれる
よくこの数字を貰ったあとに、友達や同僚と一緒にロト6を買いに行くのがシンガポール流です。

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