ライオンダンス(英:Lion Dance、中:中国獅子舞)は、シンガポールを含む多くのアジア文化圏で行われる伝統的なパフォーマンスです。ライオンダンスは「力や知恵の象徴」とされ「邪気を払い幸運を呼ぶ」と言われています。また、ライオンダンスは旧正月や結婚式、開店祝いなど、おめでたい席で披露されます。

シンガポールのライオンダンスは、通常2人のパフォーマーがライオンの衣装を身にまとい、ドラムやシンバルのビートに合わせて振り付けをしたダンスを踊ります。一人が獅子の頭部を、もう一人が獅子の胴体を演じます。踊りは、跳ぶ、突く、転がるなど、獅子の動きを模倣した内容となっています。

ライオンダンスは新年に富をもたらす縁起物でもありますので、毎年多くの会社が旧正月の時期にライオンダンスで新年の事業の成功を願います。また、ライオンダンスは小さなスペースでも披露が可能となっていて、レストラン、オフィスビル、ホテル、ショッピングモールなどどんな場所でも駆けつけてくれます。

ライオンダンスの内容

ライオンダンスでは、次の3つを準備しておきます。

  • 蜜柑:広東語で「蜜柑を渡す」が「金を渡す」と同じ発音
  • レタス:レタスの発音が中国語で富を表す言葉に似ている
  • アンパオ:ライオンへの御礼として

ライオンダンスでは、獅子がレタスや縁起物を探して歩き回ったり飛び回ったりします。レタスを見つけた獅子は、それを食べて幸運と繁栄の証として小さな破片を吐き出すといった流れになっています。

ライオンダンスの起源

ライオンダンスは、中国の昔話「ニャンの伝説」にも登場します。その伝説の中でニャンを退治するために作られたのがライオンダンスで使われる獅子だと言われています。

ニャンの伝説

大昔にNian Shouと呼ばれる野獣が山に住んでいて、年に一回近くの村を襲いっていました。Nianは村に降りてきて村人を襲うのですが、その経緯からNianを追い返すには赤色の物と大きな音が有効だと村人が気付きはじめます。

これが切っ掛けになり1年に1回Nianが村に織りてくる時期(旧正月の時期)に赤で街を飾ったり赤の服を着る習慣が始まりました。この際に村人が赤い獅子のような着ぐるみを作ったとされています。

Nianを追い返す赤色の登場の仕方にはいくつもの例えられ方があり、焚き火の色であったりNianが襲わなかった村人が赤色の服を着ていたなど諸説あります。大きな音は花火が例えで出てくる事が多く、それが起源となり中華系の多い国では旧正月の時期にはファイヤークラッカーを鳴らします。(シンガポールは違法なのでやりません)

ニャンの伝説は中華系の人々が春節を祝うきっかけとなった伝説と考えられています。また、ニャンの伝説には異なったストーリーがいくつもあり、獅子が登場しないものもあります。