
シンガポールでよく耳にする食べ物の中に「カヤトースト」や「パンダンケーキ」があります。カヤトーストとパンダンケーキは共に甘い香りを持つのが特徴的な食べ物なのですが、この香りのもとになっているのがパンダンリーフ(パンダンの葉)です。今回は、そんなパンダンリーフについてまとめてみました。
パンダンリーフって何?
パンダンリーフ(パンダンの葉)はアジアやアフリカなどの熱帯地方でよく見られる植物です。見た目の特徴は、パイナップルの様な実と蛸の足の様な根っこで、日本国内でも沖縄や小笠原諸島に繁殖している植物です。
東南アジアではお馴染みの植物で、特にパンダンリーフの持つ甘い香りは料理や芳香剤など様々な場面で使われています。
料理中に登場するパンダンリーフ
パンダンリーフは、生食、ペースト、エキス、パウダーなど料理中に様々な形で登場する万能植物です。使用目的も「天然着色料として」「香り付け」「料理を巻くためのラップとして」など色々な目的で使用されます。
パンダンリーフは、料理の中でも特にパンやケーキのようなスイーツによく使われます。これはパンダンリーフの持つ甘い香りと天然着色料としての役割りがスイーツにピッタリだからです。
パンダンリーフは、その甘い香りから「東洋のバニラ」とも呼ばれていています。また、パンダンリーフを着色料として使うと、鮮やかな緑色になります。
オイルとしてのパンダンリーフ
独特で爽やかな香りを持つパンダンリーフから取れるオイルは様々なところで利用されています。室内用アロマ、マッサージをする時のボディオイル、スキンケア商品のエッセンシャルオイル等として使われます。
また、効き目については少し不確かですが、パンダンの香を虫が嫌うことから虫よけに使われたりもするようです。
それ以外に登場するパンダンリーフ
パンダンリーフが直接利用される事もあります。乾燥させたパンダンリーフはポプリとして部屋の隅に飾られたり、細く裂いたパンダンリーフで籠やバッグを編んで売られる事もあります。また、パンダンは街中の街路樹として植えられることもあります。