マクリッチー貯水池(MacRitchie Reservoir)ってどんな場所?

マクリッチー貯水池(MacRitchie Reservoir)とは?

マクリッチー貯水池(MacRitchie Reservoir)は、シンガポールのセントラル・キャッチメント自然保護区内にある貯水池です。シンガポールにある17箇所の貯水池のうちの一つで、土地の少ないシンガポールにおける重要な水源保全地域となっています。また、貯水池沿いには公園やトレッキングルートも設置されていて、自然や野生動物と触れ合えるレクリエーションエリアとしても人気を集めています。

シンガポールで最も古い貯水池

マクリッチー貯水池は、1868年に建設された「シンガポールで最も古い貯水池」でもあります。当初は「Impounding Reservoir」と呼ばれていましたが、1907年に「Thomson Road Reservoir」へ、1922年に現在の「MacRitchie Reservoir」に名称が変更されました 。また、MacRitchie Reservoirの名称は、シンガポールの給水インフラに貢献された給水部門責任者「ジェームズ・マクリッチーさん」の名前に由来しています。

マクリッチー貯水池では何ができる?

マクリッチー貯水池は、トレッキングやバードウォッチング、カヌー体験など、自然を楽しめるレクリエーションの場となっています。特に週末になるとピクニックやアウトドアなどを目的に人が集まることも少なくありません。

また、マクリッチー貯水池があるセントラル・キャッチメント自然保護区は、シンガポールでは数少ない野生動物の生息地とも知られていて、鳥類以外にも野生のリスやオオトカゲサルを見ることができる場所でもあります。

尚、マクリッチー貯水池沿いには「マクリッチー貯水池公園」や「マクリッチーネイチャートレイル」が設置されていて、自然愛好家からファミリー層まで幅広い層が自然を楽しめるようにもなっています。

マクリッチー貯水池公園(MacRitchie Reservoir Park)

マクリッチー貯水池公園は貯水池沿いに設置された公園エリアで、遊歩道や芝生エリアが整備されています。また園内には小規模の飲食場もあり、ピクニックやジョギングコースとして利用されています。その他では、カヌーやドラゴンボートが体験できる施設(要予約)もあるのもマクリッチー貯水池公園の特徴です。

尚、子供向けのプレイグラウンドも設置されているものの、どちらかと言うと散策目的で足を運ぶ場所となっています。

マクリッチーネイチャートレイル(MacRitchie Nature Trail)

マクリッチーネイチャートレイルは全長約11kmの散策路で、トレッキングやバードウォッチングなど、自然や野生動物と触れ合えるスポットとして人気を集めています。散策路の中には30分程度で回れるルートもあり、トレッキング初心者でも足を運べるようになっています。また、散策路の先(北端)には「TreeTop Walk」と呼ばれる高さ25mの吊り橋があり、同地区に広がる熱帯雨林を一望できるようにもなっています。

アクセス

マクリッチー貯水池へは3つの主なアクセス方法があります。(※マクリッチー貯水池公園経由でのアクセスが最も一般的です。)

■ Lornie Road 側(正面入口)

マクリッチー貯水池公園に繋がる正面入口です。最寄り駅は「Caldecott駅(Thomson-East Coast Line / Circle Line)」で、駅から徒歩約10〜15分で公園入口に到着します。また「Marymount駅(Circle Line)」からもアクセスが可能です。公園の入口付近には駐車場も整備されていて、自家用車でのアクセスにも対応しています。

■ Venus Drive 側入口

マクリッチーネイチャートレイルの西側出発地点に繋がる入口です。MRTの「Springleaf(Thomson-East Coast Line)」からタクシーで約5分程の場所に位置しています。また「Marymount駅(Circle Line)」からバスでアクセスすることも可能です。

■ Windsor Nature Park 側入口

TreeTop Walkを目的にする時に人気のある入口です。MRTの「Upper Thomson駅(Thomson-East Coast Line)」から徒歩約15分程の場所に位置しています。自家用車の方は、Windsor Nature Parkの駐車場も利用可能となります。

マクリッチー貯水池の周辺のエリア

マクリッチー貯水池の周辺エリア 周辺にはブキティマ自然保護区や、シンガポール植物園、ピアース貯水池(Lower/Upper Peirce Reservoir)など、自然を楽しめるエリアが点在しています。また、トムソンロード沿いには地元のカフェやレストランも多く、トレッキング後の休憩に足を運んでみるのもおすすめです。

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