シンガポールで生活をしていると稀に耳にするのが「チャタテムシ」。チャタテムシは高温多湿を好む小さな害虫で、シンガポールでは木製の家具や家の壁などによく発生します。

このページでは、この小さな害虫の発生源や発生時の対策についてを紹介していきます。

チャタテムシってどんな害虫?

チャタテムシとは、世界中に生息域を広げる害虫の一種です。体長が1ミリ程(種類によって異なる)と小さく、木材(セルロース)やカビなを食べて生活をしています。また、その小ささから食品の包装の中に入り込んでしまうケースも多いようです。

シンガポールに関する情報を読んでいると、木製の家具やエアコン付近の壁なんかで発生が確認されているケースが多いようです。

チャタテムシにも種類がある

チャタテムシにもいくつかの種類が存在し、中にはシンガポールのような高温多湿でない環境に適応している種もあるようです。

チャタテムシによる影響と被害

チャタテムシによる直接的な人体への影響は無いとされています。ただし、チャタテムシの死骸や排泄物はアレルゲンとしても知られている事から、チャタテムシが発生した場合には部屋の清掃が勧められます。

また、チャタテムシは紙製品やカビが生えた食品などを食べるため、物品の損傷を引き起こすことがあります。特に古本や段ボール製品、米や乾麺などはチャタテムシの被害を受けやすい物品の例となります。

チャタテムシの駆除方法と予防対策

チャタテムシの駆除方法

チャタテムシが発生してしまった場合は、以下のような方法で駆除を行います。

■ 殺虫スプレー又はアルコールスプレー

チャタテムシは殺虫スプレーで駆除ができます。だたし、食品周りやキッチンなど、殺虫スプレーの使用が適さない場所でアルコールスプレーを使用しましょう。

※数が少なければ、発見の度に潰してしまう(ティッシュなどをつかって)のが良いでしょう。

■ くん煙剤を使用する

部屋全体や隠れたチャタテムシもまとめて駆除できます。お子様事情や使用前後の準備と片付けが必要ですが、駆除の方法としては効果的です。チャタテムシが大量発生した場合は、検討してもいいかもしれません。

チャタテムシへの予防策

チャタテムシは湿気を好む事から、クローゼットや食器棚、本棚などの場所では除湿を心掛けましょう。チャタテムシのエサとなるカビの発生を抑えることも重要ですので、一緒にカビ防止対策を行えれば尚良いです。

また、定期的な清掃でハウスダストを減らすことも効果的です​。食品は密閉容器に入れて保存し、ダンボールなどの不要な紙資材は速やかに処分することが推奨されます。

※ シンガポールでは、害虫駆除の専門業者に依頼して、定期的な害虫管理を行うことも一つの有効な対策とされています。