プラナカン（Peranakan）とは？

プラナカン（Peranakan）とは、15世紀から19世紀にかけて、東南アジア（特にマレー半島、インドネシア、シンガポール）に移住した中国人移民の子孫を指します言葉です。

プラナカン文化は、移住してきた中国人移民と現地民（マレー民族、インド民族、その他民族）の文化が融合する事で形成され、独自の伝統、習慣、料理、工芸品などを生み出しました。

プラナカン文化の特徴

代表的なプラナカン文化には、色鮮やかな陶器や刺繍、独特な建築様式に加えてスパイスを多用したプラナカン料理などが挙げられます。そのいくつかを以下に紹介します。

プラナカン様式の建築物

プラナカン料理

プラナカンの言語

「ババ・マレー」 ババ・マレー（Baba Malay）は、プラナカンが使用するクレオール言語の一つです。この言語は、主に中国系移民の子孫であるプラナカンが、東南アジアの現地住民との間でコミュニケーションを取るために発展したもので、マレー語をベースに、中国語（特に福建語、客家語など）の語彙や構造が混ざり合っています。ババ・マレーでよく知られる言葉には、プラナカンの男性を指す「ババ（Baba）」やプラナカンの女性を指す「Nyonya（ニョニャ）」などがあります。

近年、ババ・マレーを話す人は減少傾向にあり、主に高齢者やプラナカン文化に強い関心を持つ人々の間で話される言語となっています。ただし、ババ・マレーはプラナカン文化が持つアイデンティティの一部として今でも重要な存在とされていて、プラナカンコミュニティでの伝統的なイベントや歌 / 詩、演劇などで使用される事も少なくありません。

プラナカン文化が残る場所

プラナカン博物館

NUSババハウス

プラナカンタイルギャラリー