
Postpartum Confinementは日本語では「産褥期(さんじょくき)」や「産後の肥立ち」と呼ばれ、妊娠や分娩で変化した女性の体が妊娠前の状態に戻るまでの期間を指します。この時期の女性の身体には様々な変化が起こっていて、無理をせずに栄養バランスを考えた充分な食事を摂って、ゆっくりと身体を回復させる事が大切だと言われています。
Postpartum Confinementの注意点
Postpartum Confinementは古くから続く習慣ではありますが、その全てが科学的な根拠に沿って実践されているわけではありません。現在ではPostpartum Confinementの考え方に沿わない方が良いと言われている事も沢山あり、各家庭で適切なリサーチを行った上で実践する事が大切だとも言われています。
シンガポールでのPostpartum Confinement
多民族国家であるシンガポールでのPostpartum Confinementは、民族や家族の背景によって産褥期間の長さや期間中に行われる習慣が異なります。ただし、基本的な考え方としては「外は出歩かずに、家で身体を冷やさないように休む」という似た内容となっていて、下記の様な対応が勧められています。
- Confinement Foodを食べる
- エアコンの風は避ける
- ボディマッサージを受ける
- 体温を下げないようにする
- 外出は避ける
- お祈りはしない
- 性行為はしない
これら以外にも、民族によっては特別な入浴法や腹部を暖める着用物(腹巻きのような物)などの使用が実践されています。
Confinement Nannyについて
Confinement Nannyは、産褥期間中の母親と新生児へのケアサポートを提供します。母親の身体面・精神面へのサポートに加え、母乳育児、乳児の世話、産後の回復などに関する教育や指導を母親に提供(※サポートの内容は、母子のニーズによって異なります)することもあります。
世界中で利用されるConfinement Nannyですが、各国がもつ伝統や文化によって、サポートの内容が少し変わってきます。シンガポールを含むアジア文化圏では、産後の閉じこもり習慣が伝統的に根付いているため、これに沿ってConfinement Nannyもサポートを提供する事が一般的です。
Confinement Food
Confinement Foodは、産褥期の女性の回復速度や免疫力、授乳力を促す為に食べられる食事です。通常の栄養バランスに加えて、産後の女性の身体に合うように食材や調理法が工夫されていて、シンガポールでは出産後の家庭で取られる一般的な習慣の1つとなっています。
Confinement Foodに使用される食材と調理法は民族間で差がありますが、目的とする部分では体温保持と血液増加が主な共通項目となっています。シンガポールではConfinement Foodを専門とした会社もあり、その多くがオンラインで利用を開始できます。また、殆どの会社がデリバリーや容器の回収を行う等、出産後のご家庭を想定したサービスの提供をしています。