
シンガポールにひっそりと暮らす「シャイなカワウソ」です。
シンガポールでは出産で疲れた女性の回復を早める為に、多くの家庭で「Confinment Food」を頼みます。
今回、息子の出産に伴いシャイカワ宅でもConfinement Foodを頼んでみましたので、レビューをしてみました。
コンテンツ
産褥期について
Confinement Foodの前に少し産褥期(さんじょくき)に触れておきます。
産褥期は妊娠や分娩で変化した女性の体が、妊娠前の状態まで回復するための期間を指します。
また、この期間は女性の身体がより回復しやすいように生活を行っていきます。
シンガポールでの産褥期
シンガポールでの産褥期は家族背景によって変わってきます。
ただし、方法が違うだけで目的とする事は「外は出歩かずに家で身体を冷やさないように休む」となり、下記の様な対応が勧められています。
- Confinement Foodを食べる
- エアコンの風は避ける
- ボディマッサージを受ける
- 体温を下げないようにする
- 外出は避ける
- お祈りはしない
- 性行為はしない
他にも民族によっては特別な入浴法や腹部を暖める着用物(腹巻きのような物)などの使用が実践されています。
また、この期間中にConfinement Nanny(住み込みでサポートしてくれる方)を雇って、家事や赤ちゃんの面倒をみて貰う家族も少なくありません。
産褥期の注意点
シンガポールでの産褥期は古くから続く習慣ではありますが、その全てが科学的な根拠に沿って実践されているわけではありません。
現在では産褥期の考え方に沿わない方が良いと言われている事も沢山あり、各家庭で適切なリサーチを行った上で実践する事が大切だとも言われています。
Confinement Foodについて
Confinement Foodとは、産褥期の女性の免疫力や回復力を高める事を目的として料理される食事です。
ただ、Confinement Foodにおける「産後の身体に必要な食事」は昔から信じられている習慣が根本となっていて、単純に栄養価の高い食事というよりも、文化や伝統を背景に持った料理となります。
料理に使用される食材は民族によって違いますが、目的とする部分では体温保持と血液の増加が共通項目となっています。
実際にConfinement Foodを頼んでみた
今回、シャイカワが利用したのは「Chili Padi Confinementさん(中華系向けのConfinement Foodサービス)」のサービスで、1日2食×28日間で頼みました。
料理について
料理は美味しかったですが、味付けは控え目で日本人が食べ慣れてない味付けの物が多かったです。
少し残念だったのが、バライエティの少なさです。毎食似た味の料理を約1ヶ月間も食べ続けると流石に飽きてしまって、嫁も2週間のパッケージでも良かったかなと言っていました。
食事の量は多めで、2人で丁度食べきれるくらいの量でした。
旦那さんが一緒に食べる事を想定しての量なのかもしれませんが、もし女性が全て食べる前提で栄養価が計算されているなら、多すぎかなと思います
値段について
今回お願いしたConfinement Foodは28日間(1日2食)で$1,688のでした。
1食にすると1人$15と許容範囲内ではあるものの、栄養価についての説明があまり無いことや、旦那さんの分は正直いらない点から少し高いかなと感じました。
シャイカワの場合は、私がConfinment Food以外の料理を食べたくなってしまって、Confinement Foodを食べきれなかった事が多々ありました。
サービスの質について
サービスの質は良くも悪くもありませんでした。
料理は暖かいうちに届けてくれましたし、容器の回収も行ってくれるので、手間が省ける意味ではとても助かりました。
28日間のうち4〜5回配達が遅れる事がありましたが、電話をすればちゃんと対応してくれたので大きな不満にはなりませんでした。
まとめ
Confinement Foodのレビューを書いてみました。
総合的な感想としては、少し物足りなさを感じたものの、とても助かるサービスでした。
良かった点は、出産後の生活環境が変わる時期にちょっとでも生活を楽にしてくれるサービスであった部分です。
得に出産を終えた嫁には栄養を取って欲しかったので、その辺りを全てカバーしてくれるのは助かるなと感じました。
残念だった点は、コストもそれなりに掛かるサービスなので、料理の説明や栄養価の表示くらいはあってもよかったのかなというのが率直な感想となります。
また、ただでさえ味が地味なのに料理のバラエティが少なくて味に飽きてしまった部分にも不満が残りました。
以上、Confinement Foodを頼んでみた感想となります。