
シンガポールにひっそりと暮らす「シャイなカワウソ」です。
シンガポールで子育てをする際によく利用されるのが「Childcare Centre」と「Kindergarten」です。
この両教育機関はまとめて「Preschool」とも呼ばれ、7歳未満の子供を対象とした保育やレッスンを提供しています。
今回はそんな「Childcare Centre」と「Kindergarten」の違いについて調べてみました。
【本ページを読む前に】
本ページの内容は、シャイカワが住むシンガポール国内で運営されている「Childcare Centre」と「Kindergarten」に関する基本的な情報です。
各学校が個別に提供するサービスや特定の学校を対象とする政府関連プログラムに関しては各学校へ個別にご確認をお願いします。
Childcare Centreについて

Childcare Centreは2ヶ月〜7歳未満の子供を対象にして運営される教育機関です。
在籍する子供は年齢別に6つのグループに分けられていて、それぞれの年齢に合わせたカリキュラムが提供されています。
Infant Care | 2ヶ月〜18ヶ月未満 |
Play Group | 18ヶ月〜3歳未満 |
Nursery 1 | 3歳 |
Nursery 2 | 4歳 |
Kindergarten 1 | 5歳 |
Kindergarten 2 | 6歳 |
※グループの分け方については、学校ごとに微妙に異なる場合があります。
営業時間と定休日について
Childcare Centreの一般的な営業時間は下記の通りとなります。
営業日 | 平日:午前7時〜午後7時(フルタイム) 平日:午前7時~午後1時又は午後1時~午後7時(フレックス制) 土曜日:午前7時〜午後2時 ※フレックス制は一部のChildcare Centreのみで提供されています。 ※Childcare Centreでは通常2回の食事、お昼寝とオヤツが提供されます。 |
定休日 | 日曜日・祝日に加え年に6日間の休園日 |
1日を通して子供の預かりを行っているChildcare Centreは、特に日中に子供の面倒を見られないご家庭には頼りになるサービスを提供しています。
またフレックス制を導入する学校も多く、半日だけ子供を預けたいご家族にも対応してくれます。
料金について
Childcare Centreに掛かる費用は、学校の種類によって異なってきます。
【Premium Childcare Centre】
Premium Childcare Centreは政府からの支援金を受けずに運営をしている私立学校です。
このタイプの学校に掛かる費用は月額で1,000ドル~2,500ドル程となり、また一部のInternational Preschoolでは月額費用が2,500ドル以上となる学校もあります。
【Anchor OperatorとPartner Operator】
Anchor OperatorとPartner Operatorは政府からの支援金を受けながら運営をしている学校です。
それぞれAnchor Operator Scheme (AOP) とPartner Operator Scheme (POP) と呼ばれるスキームがあり、それに沿って月額料金の上限が設定されています。
このタイプの学校に掛かる月額費用は幼児クラスで約750ドル前後、乳児クラスで約1,300ドル前後となっています。
※上記の費用には入園児の保証金やユニフォーム代は含まれていません。
シンガポール政府はシンガポール人の子供を持つご家庭に対して補助金の提供もしています。
お子様の国籍がシンガポール人で且つEDCAに登録されているChildcare Centreに入園した場合、一定の補助金を受けることができます。
Kindergartenについて

Kindergartenは、一般的に3歳児から6歳児までを対象とした教育機関です。
在籍する子供は年齢別に5つのグループに分けられていて、それぞれの年齢に合わせたカリキュラムが提供されています。
Play Group | 18ヶ月〜3歳未満 |
Nursery 1 | 3歳 |
Nursery 2 | 4歳 |
Kindergarten 1 | 5歳 |
Kindergarten 2 | 6歳 |
※グループの分け方については、学校ごとに微妙に異なる場合があります。
Kindergatenには私立学校とMOEが運営する学校(MK)との2種類があり、私立学校では5歳未満の子供の受け入れをする学校があるのに対し、MKでは主に5歳~6歳(K1とK2)の子供を対象として受け入れを行っています。
営業時間と定休日について
Kindergartenの一般的な営業時間は下記の通りとなります。
営業日 | 平日:約3時間~4時間 ※Kindergartenでは1日のプログラムが短いため、基本的に食事やお昼寝の時間は提供されません。(授業の間にオヤツが提供されます。) |
定休日 | 土日祝、スクールホリデー |
私立学校の中には午後に補習授業を行っているところもあります。
また、殆どのMKでは「KCare」と呼ばれるサービスが提供されていて、KCareを利用するとKindergatenが提供しているサービスに加えて、フルタイムでお子さんの預かりをして貰えます。
料金について
Kindergartenに掛かる費用は、学校の種類によって異なってきます。
MKに掛かる費用(2022年と2023年)は、シンガポール国籍の子供は約150ドル程、永住権を持つ子供は約300ドル程となります。
また、KCareを利用する場合には追加で約400ドル程の費用が発生します。
一方で私立のKindergatenに掛かる費用は、800ドルから3,000ドル以上となります。
※上記の費用には入園児の保証金やユニフォーム代は含まれていません。
シンガポール政府はシンガポール国籍を持つ子供を持つ方に対してKindergarten Fee Assistant Scheme (KiFAS) と呼ばれる補助金を提供しています。
この補助金は子供が在籍する学校の種類や世帯月収、家族構成によって変わってきます。
Childcare CentreとKindergartenの比較
最後にChildcare CentreとKindergartenを比較してみました。
Childcare Centre | Kindergarten | |
対象年齢 | 2ヶ月〜6歳 | 18ヶ月〜6歳 |
営業時間 | 平日:午前7時〜午後7時(フルタイム) 平日:午前7時~午後1時又は午後1時~午後7時(フレックス制) 土曜日:午前7時〜午後2時 | 平日:約3時間~4時間 ※Kindergartenでは1日のプログラムが短いため、基本的に食事やお昼寝の時間は提供されません。 |
料金 | 約1,000ドル~約2,500ドル | 約150ドル~約3,000ドル |
まとめ
シンガポールの「Childcare Centre」と「Kindergarten」についてまとめてみました。
営業時間や料金の面で多少の違いはあるものの、どちらもシンガポールの子育て世代にはなくてはならない役割りを担ってくれている教育機関です。