シンガポールってどんな国?基本情報まとめ

シンガポールでの留学やインターンシップを決定する前に、シンガポールが持つ国の特徴や留学環境について学んでおきましょう。このページでは、シンガポールの基本的な情報についてまとめています。

シンガポールの基本情報

シンガポールは東南アジアある小国です。シンガポールはマレーシアからの独立後に急成長をした国で、建国50年という短さで先進国として登録されている国でもあります。また、シンガポールはアジア内で英語を共用語とする数少ない国の1つで、複数の民族(特に中華系、マレー系、インド系など)が住んでいる事から多民族国家とも呼ばれている国となります。

国名 シンガポール共和国
国の大きさ 721.5 k㎡(東京23区が619 km²) 
人口 約560万人(東京都の人口が約930万人) 
言語
  • 国語:マレー語
  • 公用語:英語、中国語、マレー語、タミル語
  • 共用語:英語
民族 主に中華系、マレー系、インド系 
気候 1年を通して常夏気候
独立記念日 1965年8月9日(マレーシアからの独立)

シンガポールの多民族性について

シンガポールは多民族国家とも呼ばれ、複数の民族が入り混じった国民構成(主に中華系、マレー系、インド系)を持つ国です。また、シンガポールには外国人在住者も多く、国内総人口の約3割が外国籍持つ人々で構成されています。

■ 中華系(華人)

シンガポール国民+永住者総人口の約70%以上を占める、最大の民族グループです。主に中国語(マンダリン)が話されますが、方言として福建語、広東語、客家語、潮州語なども話されます。

■ マレー系

シンガポール国民+永住者総人口の約10%~15%を占める民族グループです。イスラム教徒の方が多く、ハリラヤやラマダンなどを祝祭として祝います。また、マレー系はシンガポールの「国語」にもなっています。

■ インド系

シンガポール国民+永住者総人口の約10%を占める民族グループです。タミル語が主に話されますが、ヒンディー語、パンジャーブ語、マラヤーラム語なども使われます。また、インド系文化ではディーパヴァリなどを祝祭として祝います。

■ その他の民族グループ

シンガポール国民+永住者総人口の5%以下ですが、ユーラシアン(ヨーロッパ系とアジア系の混血)やアラブ系などその他の民族グループもシンガポールで生活をしています。

シンガポールの言語について

シンガポールでは公用語として、英語、中国語、マレーシア語、タミル語の4言語が使用されています。(ただし「国語」は「マレー語」とされています。)

英語は民族の枠を越えた共通言語として使用されていて、それ以外の言語は各民族内での会話に使用されます。民族の枠を越えてコミュニケーションの取れる英語の使用頻度が最も高くなっている事から、シンガポールは英語圏の国として知られています。

上記の関係でシンガポールに住む殆どの方が英語ネイティブ+民族語を話すバイリンガルとなっています。また、世代が変わるに連れて民族語を話す機会が少なくなる家庭も多く、若い世代では民族語をあまり話さない方も増えています。

シングリッシュについて

シンガポール人の話す英語には独特のアクセントがあり「シングリッシュ」と呼ばれています。シングリッシュにも数えられない程の言い回しがあり、その中で最も有名なのが「〇〇Lah」や「〇〇Meh」といった言い回しです。

シングリッシュ独特の表現は、地元民同士の会話で登場します。会話の中身や話し相手との関係性によってアクセントの強さが変わりますので、ビジネスシーンのようなフォーマルな場で訛りの強いシングリッシュが使用される事はあまりありません。

シンガポールの気候について

シンガポールは熱帯モンスーン気候を持つ温暖な国です。一年を通して最高気温の平均は30~32℃、最低気温の平均が25℃前後となっていて、日本の7~8月頃と同じような気温帯となります。季節は11月〜2月の雨季と3月〜10月の乾季に分かれています。また、季節に関わらずシンガポールでは大粒のスコールが頻繁に発生します。常夏の国シンガポールですが、最高気温だけを見ると日本の真夏の方が高く、熱中症者が発生する程の高さまで気温が上がる事は殆どありません。その為、体感としては日本のような蒸し暑さは無く「過ごし易い夏」程度の気温帯におさまります。

■ シンガポールの紫外線

シンガポールの紫外線量は世界の中でもトップレベルです。WHOの調査によると、ケニアに次いで2位の紫外線量とも言われています。オーストラリアも紫外線が強いと言われていますが、そのオーストラリアよりも紫外線が強いようです。そのため、日焼け止めや紫外線対策は念入りに行いましょう!

シンガポールの物価について

シンガポールは東南アジアで最も物価の高い国として知られています。多国籍コンサルティング企業であるマーサーが行った「2020年世界生計費調査‐都市ランキング」では、東京が世界3位でシンガポールは5位と言う結果となっています。(2020年の調査では東京が2位でシンガポールが3位でした。)物価の高いシンガポールですが、その中でも特に価格の高い物もあれば安い物もあります。留学生やインターン生の出費に影響が出やすいものをいくつか下にまとめました。

学生の出費に影響するもの

  • 家賃 / ホテル代
  • レストランでの食事
  • アルコール類
  • 日本製品

※食事は地元のフードコートで食べると比較的に安価です。また、シンガポールでは電車賃は日本と比べてかなり低く設定されています。

シンガポールの食べ物について

シンガポールの食べ物は、国民の民族構成と同様に中華系、マレー系、インド系の料理が中心となります。この3つに加え日本食、韓国食、洋食など様々なジャンルの食べ物が売られています。

シンガポールには「ホーカーセンター」と「コピティアム(もしくはコーヒーショップ)」と呼ばれる地元のフードコートが数多くあります。地元のフードコートでは良心的な価格で様々なジャンルの料理が食べられる事から、常に地元民で賑わっています。

シンガポールの治安について

シンガポールは世界でもトップクラスに治安が良いとされている国です。オーストラリアのシンクタンクであるIEP(The Institute for Economics and Peace)が発表したGlobal Peace Indexでも最も治安が良いカテゴリに振り分けられています。

実際にシンガポールに在住する日本人の間では「シンガポールは日本よりも治安が良い」とも言われています。

シンガポールでの移動について

小国シンガポールでは、交通インフラが充実していて、公共交通機関のみで国外の大体の場所に行けてしまいます。 シンガポールでの移動には、以下の交通機関が主に利用されています。

  • 電車(MRT / LRT)
  • バス
  • タクシー
  • 配車サービス

この4つの交通機関は全て「クレジットカード」や「Ez-Linkカード」で利用が可能です。 シンガポールでは配車サービスの利用率が高く、現地に住む殆どの方が「Grab」や「Zig」などの配車アプリへアカウント登録を行なっています。 また、治安の良いシンガポールでは、外国人や観光客を含め交通機関の利用で問題が起こる事は殆どありません。

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