シンガポールの滞在先について【ワーホリ、留学、インターンシップ】

シンガポールで海外生活を行う際に必要なのが「シンガポールでの滞在先」です。また、シンガポールでは、保有するビザや滞在期間で滞在先の選択肢に変化が出てきます。このページでは、シンガポールでワーキングホリデー、インターンシップ、留学を行う方が利用できる滞在先を解説します。

シンガポールでの滞在先について

シンガポールでワーキングホリデー、インターンシップ、留学を行う方がシンガポールで生活する場合は以下の選択肢から滞在先を選びます。

  • 賃貸(HDB / コンドミニアム / 一戸建て)
  • ホテル / ホステル / ゲストハウス

シンガポールでの賃貸について

シンガポールでは、家を借りる為の最低契約期間が最低3ヶ月以上と法律で決まっています。3ヶ月未満でシンガポールへ滞在をされる場合、滞在先は「ホテル / ホステル / ゲストハウス」となります。

3つの住宅様式について

シンガポールでは主に「コンドミニアム」「HDB」「一戸建て」の住宅様式があります。住宅様式別で滞在期間に関する規則があり、コンドミニアムと一戸建ては最低3ヶ月間、HDBは6ヵ月間の賃貸契約を結ぶ必要があります。この為、シンガポールで部屋を借りる場合は滞在期間によって選択肢が限られてしまいます。

また、シンガポールでの賃貸は「家具付き」である事が一般的です。その為、家具の手配は必要ありません。

コンドミニアム(Condominium)

外国人とシンガポール人の富裕層が住む高級マンションです。コンドミニアムには管理オフィスや警備室があり、高い利便性やセキュリティーを備えています。また、コンドミニアムにはプールやジムなどの設備があり、住居者は無料で利用する事ができます。

  • 最低契約期間は3ヵ月間
  • 家賃が高い
  • 部屋は比較的に狭め
  • フィットネスジム、プール、テニスコートなどの設備がある
  • 出入口にセキュリティーゲートがある

HDB (Housing and Development Board)

シンガポール人の85%が住む国営住宅です。建物や部屋のつくりはシンプルで、シンガポールで最もコストとクオリティのバランスがのれた住宅様式です。

  • 最低契約期間は6ヶ月間
  • 家賃はコンドミニアムに比べて低い
  • シンプルな建物で地元民が多い
  • 公園やフィットネスエリアが地域に併設されている
  • ホーカーやコピティアム、スーパーが近くにある

一戸建て(Landed House)

シンガポール版の一軒家です。1階に広めの庭があるのが特徴です。一戸建ての家は静かな場所に建てられている傾向があり、少し駅から離れている場合が多いです。

  • 最低契約期間は3ヶ月間
  • 家賃はコンドミニアムに比べて低い
  • 家が広い
  • アクセスは比較的に良くない
  • 賃貸に出る物件は、古い物件が多い

ユニットレンタルとシェアハウス

日本人がシンガポールで家を借りる際は「ユニットレンタル」か「シェアハウス」が主流です。ユニットとは、日本で言う1Kや1DK、1LDKといった家全体の事を指します。一方のシェアハウスは、複数人で1つ家の共有する滞在方法となります。

■ ユニットレンタル

これは日本では最も一般的なスタイルで、1ユニット単位で家を借りる方法です。シェアハウスに比べて家賃は高くなりますが、完全にプライバシーの守られた状態を確保する事ができます。共同生活に不安を持つ方にはこちらをお勧めします。

■ シェアハウス

1ユニット(1つの家)を数人でシェアします。ユニットを1人で借りる場合に比べ家賃が安くなりますが、同居人とキッチン、トイレ、お風呂の共有をするのが基本となります。留学生が海外で家を借りる場合(現地の人を除いて)は、こちらの方法がより一般的です。

コモンルームとマスタールーム

殆どのシンガポールの家には「コモンルーム」と「マスタールーム」と呼ばれる部屋があります。寝室が2部屋以上ある家は、コモンルーム1部屋とマスタールーム1部屋といった振り分けとなります。シンガポールでシェアハウスを行う際には、このどちらかのタイプの部屋に滞在する事となります。

■ コモンルーム

コモンルームとは、ベーシックな1部屋(専用の設備等が付いていない1部屋)です。部屋の大きさは住宅によって違いますが、市街から離れれば離れるだけ部屋も広くなります。また、シンガポールでは古い物件の方が家が広いという特徴もあります。

■ マスタールーム

マスタールームはコモンルームより大きめの部屋で、専用のトイレとシャワールームが付いています。中にはマスタールームを1部屋借りて一緒に住むカップルもいます。1ユニット全部を借りるのは予算的に厳しいけど、トイレやシャワールームを共有したくない方はマスタールームがお勧めです。

※コモンルーム、マスタールーム共にベッド、クローゼット、Wi-fi、エアコン等の設備はオーナーが準備してくれます。エリアや住宅様式にもよりますが、マスタールームだと約$1000/月~、コモンルームだと約$650/月~から借りることができます。

賃貸探しの方法

シンガポールで賃貸を探す時は、不動産サイトを通して探します。また、家を探す際は、下記の項目を中心にフィルターを掛けていきます。

  • 家のタイプ(HDB / コンドミニアム / 一軒家)
  • 賃貸のタイプ(ユニットレンタル / シェアハウス)
  • 部屋のタイプ(コモンルーム / マスタールーム)
  • 家の場所

シンガポールの不動産サイト

上記のサイトから家の貸し出しをしている担当者に直接連絡を取って家賃や入居日の交渉を行っていきます。また、担当者は家主である場合と不動産エージェントである場合の2パターンあり、不動産エージェントである場合は家の紹介に費用が発生しないかどうかを確認しておきましょう。

※不動産エージェントへ支払う予算がある方は、その不動産エージェントが担当している他の物件を紹介して貰えば時間をかけずに希望に合った物件を探す事もできます。

契約時の注意点

留学生の中には、本来は契約してはいけない内容で滞在先を借りられている方もいらっしゃいます。また、中には現地の知識が乏しい外国人である事を逆手に取り、通常よりも家主に有利な契約内容にする方もいらっしゃいます。慣れない賃貸契約ではあると思いますが、下記の点は最低限押さえておきましょう。

ここでのポイント

  • 観光ビザで賃貸を借りるのは違法行為
  • HDBでの賃貸は最短6ヶ月から
  • コンドミニアムと一戸建ての賃貸は最短3ヶ月から
  • 契約書の作成をちゃんとしているか
  • 一般的なデポジットは家賃1ヶ月分
  • 契約の解除は1〜2ヶ月の事前通知
  • 家賃以外に隠れた費用がないか(光熱費代など)

シンガポールのホテル / ホステル / ゲストハウス

バジェットホテルについて

バジェットホテルは、ホテルの中でも価格を下げる事に特化したホテルです。コストを下げつつも一人部屋でゆっくりと過ごしたい方向けの滞在方法です。日本では客単価が1万円を切るホテルを指し、良く知られるブランドにはアパホテル、ルートイン、東横インがあります。

バジェットホテルは、通常のホテルよりも設備やサービスの面で質は落ちますが、その代わりに低価格での滞在する事ができます。留学やインターンシップで短期間シンガポールに滞在する学生にも人気があり、滞在先の1つとして利用されます。

バジェットホテルの探し方

バジェットホテルは、以下のようなオンライン旅行代理店ウェブサイトを通して探します。また、低価格なホテルから表示させた際に最初に出てくるのがバジェットホテルです。代理店によってはバジェットホテル検索用のフィルターを設置している会社もあります。

  • Booking.com
  • Trip.com
  • Travel Book
  • Trip Advisor
  • エクスペディア

ホステル / ゲストハウスについて

ホステルやゲストハウスも滞在方法の1つとなります。その価格の低さやコネクション作りができる環境から留学生へのメリットもありますが、プライベートエリアの確保が難しい事もあり、短期留学向けの滞在方法となります。

■ ホステルとゲストハウスの特徴

  • 低予算で滞在が可能
  • シャワーやトイレ、キッチンは共有
  • ドミトリールームの場合が多い
  • 宿泊客間での交流がしやすい環境(共有スペース等)
  • 無料のアメニティが無い

※ホステルとゲストハウスにはフロント有無など概念上の違いはあるのですが、全ての宿泊先が概念に沿った表記をしているわけではないので「ホステルと書いてあるから〇〇がある / ない」とは考えない方がいいでしょう。

ホステル / ゲストハウスの探し方

ホステル / ゲストハウスは、以下のようなオンライン旅行代理店ウェブサイトを通して探します。「ホステル」と「ゲストハウス」は共に絞り込み検索が可能となっている事が殆どですので、絞り込みから気になる宿泊先を探していきます。

  • Booking.com
  • Trip.com
  • Travel Book
  • Trip Advisor
  • エクスペディア

滞在先探しのポイント

滞在先を探す時には、以下の事を確認しながら進めていきましょう。

アクセス

シンガポールは常夏の国ですので、10分外を歩けば汗をかきます。また、予想外の雨(スコール)が降ることもありますので、できる限り公共交通機関やショッピングエリアから近い家を選ぶようにしましょ期間

滞在先の周辺に何があるかを確認して、毎日の生活における導線を知っておきましょう。特にスーパー、フードコート、バス停、MRT駅の4つが近くにあると、毎日の生活がグンと楽になります。

ここでのポイント

  • 駅の近く又はバス停の近くにある物件
  • スーパーが近くにある物件
  • フードコートが近くにある物件

生活環境

生活に必要となる基本設備(Wi-fi、コンロ、お湯、エアコン等)がしっかり機能しているかを確認をしておきましょう。また、シンガポールは虫が発生しやすい環境を持つ国ですので、これまでに虫による問題が無かったかの確認をしておいた方がいいでしょう。

ここでのポイント

  • お湯がちゃんとでるか
  • Wi-Fiがちゃんと部屋に届いているか
  • 虫が頻繁に発生しないか
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