グッドフライデー(Good Friday)ってどんな行事?

グッドフライデー(Good Friday)とは?

グッドフライデーはキリスト教の重要な祭日の1つで、イエス・キリストが十字架にかけられた日を追悼する日です。シンガポールでは国民の祝日としても指定されていて、グッドフライデーの日程は、その3日後に来る復活祭(イースター)に合わせて決まります。また、イースターは「春分後、最初の満月の後の日曜日」と定められているため、私たちが普段使うカレンダー上では、イースターとグッドフライデー共に日付が毎年異なります。

イースター(Easter)って何?

クリスマスがイエス・キリストの生まれた日であるのに対して、イースター(英:Easter、別名:復活祭)は、十字架にかけられて処刑されたイエスが復活(イエスが十字架にかけられて埋葬された3日後に、奇跡的に死から復活したとされています。)したことを記念する日です。

イースターは、キリスト教徒にとってはクリスマスと同等もしくはそれ以上に重要な日となっていて、「イースター・エッグ」「イースター・ラビット」「イースター・リリー」など、イースターを象徴するアイテムも沢山あります。

グッドフライデーの始まりについて

グッドフライデーは、イエス・キリストが命を捧げてゴルゴダの丘で十字架にかけられた日とされています。また、この時に亡くなったイエス・キリストが、3日後の「イースター」に蘇ったと信じられています。

この日がグッドフライデーと呼ばれるようになった経緯には諸説あり、"God's Friday"を意味する古い英語の"Godes Friday" から来ている説や、イエス・キリストが人々のために命を捧げたことで「神の救いが与えられた日」であるからといった説が信じられています。

キリスト教文化の影響が色濃い欧米諸国や東南アジアの一部では、何世紀にもわたって宗教的な意味を持つ重要な日として定着しており、シンガポールでも祝日として静かに守られています。

伝統的な風習と行事

グッドフライデーには、多くのキリスト教徒が教会での礼拝に参加し、イエス・キリストが十字架にかけられて亡くなった出来事を思い起こして敬意を表します。特にカトリック教会では「十字架の道行き」と呼ばれる儀式が行われ、イエス・キリストが十字架を背負って歩いた道のりをたどりながら祈りを捧げます。

よく見られる食文化と料理

グッドフライデーは断食や節制の日とされており、肉類を避けるのが一般的です。他の祝祭日に比べて料理は控えとなる日で、慎みをもって過ごすことが大切とされます。

シンガポールでも、この日には魚を中心とした料理やシンプルな食事が好んで食べられます。特にカトリックの家庭では、魚のグリルやスープなど、あっさりとした料理が多く用意されます。

街中の雰囲気と行事ごと

グッドフライデーは静かに過ごす事が重視される日であるため、街中では華やかな飾りやイベントはあまり見られません。ただし、一部の大型教会では特別礼拝が行われ、信者や見学者が多く集まる光景も見られます。

尚、ショッピングモールやレストランは他の祝日の同様に通常通り営業されます。