
「Lah、Leh、Lor」とは?
「Lah、Leh、Lor」は、会話の語尾に登場するシングリッシュです。特に「Lah」は、シンガポールの代名詞にもなっている「Ok Lah」にも使われています。「Lah、Leh、Lor」は、もともとは福建語や広東語など中華系言語の影響を受けたもので、英語の文章や発言に感情やニュアンスを付け足す役割を持っています。
それぞれ微妙にニュアンスが違い、シンガポールの日常会話ではほぼ自然に使い分けられています。例えば「Lah」は強調、「Leh」は軽い疑問や柔らかいトーン、「Loh」は諦めや当然だろうというニュアンスを表現するなどの特徴を持っています。
「Lah」について
「Lah」は、前の文や単語を強調するために使われるシングリッシュワードです。特にポジティブな会話またはネガティブな会話に限定といった事はありませんが、Lahを使うとよりカジュアルでフレンドリーに聞こえます。
Lahを使った例文
例1:友達同士での会話
- Friend A : "I’m really quite certain that I saw your husband buying 4D at 7–11!"
- Friend B: "No lah, cannot be! My husband is not that kind one lah!"
例2:職場の場面
- Manager: “Can you finish this by today?”
- Employee: “Can lah! Not very difficult.”
「Leh」について
「Leh」は、話している内容に対して確信を持っていない場合に使われる事が多いシングリッシュワードです。例としては、「私はそう思うんだけど、違うのかな?」といった表現をしたい時に使われます。
Lehを使った例文
例2:友人同士での会話
- Friend A: "I'm really quite certain that I saw your husband buying 4D at 7–11!"
- Friend B: "Huh? Sure or not? My husband not the kind to play 4D leh…"
例2:友人同士での会話 ②
- Friend A: “Want to join us for dinner?”
- Friend B: “Cannot leh, I got meeting tonight.”
「Lor」について
Lorは、「諦め」の表現として使われる事が多いことばです。例としては、「どうしようもないから、しょうがないじゃん」といった表現をする場合に使われます。
Lorを使った例文
例1:友達同士の会話
- Friend A: "Wah, I heard you lost your job? That sucks balls sia…"
- Friend B: "What to do, life goes on. Like that then like that lor…"
例2:カフェでの注文時
- Customer: “I said less sugar already, why still so sweet?”
- Staff: “Like that loh, already standard sweetness.”
どんなシーンで使われる?
「Lah、Leh、Loh」は、シンガポール国内ならほぼどこでも耳にするシングリッシュです。返事を和らげたいとき、強調したいとき、あきらめの気持ちをにじませたいときなど、感情をちょっとだけ添えるために自然に使われています。
「Can lah!(できるってば!)」と強調したり、「Really leh?(ほんとに〜?)」とちょっと疑ったり、「No choice loh.(仕方ないよな。)」と諦めたり。シンガポールらしい独特な親しみやすさを感じるポイントでもあり、現地での会話をぐっとカジュアルにしてくれる言葉たちです。