ドラゴンボート祭り(英:Dragon Boat Festival、和名:端午の節句)は、中国の古代詩人、屈原を崇拝する伝統的な祭りで中国ではユネスコに無形文化遺産として登録もされています。ドラゴンボート祭りは、中国で旧暦の5月5日に祝われる伝統的な祝日です。シンガポールでは祝日ではないものの、中華系の方々はちまきを食べる等をしてお祝いをします。

屈原の伝説

屈原は中国の戦国時代に活躍した清廉潔白な国務大臣でしたが、政略結婚により皇帝から追放され、絶望のあまり川に身を投げて命を絶ちました。

庶民に慕われていたため、川の中の人食い魚が彼の体を食べてしまうのを止めようと、漁師たちは必死になってオールを水に打ち付け始めました。また、炊いたご飯を葉っぱで包んで水の中に投げ入れ、魚に食べてもらおうとした人もいました。

シンガポールでのドラゴンボート祭り

ドラゴンボートレース(Dragon Boat Race)

シンガポールでも毎年5月・6月ごろになると「ドラゴンボート祭り」という言葉を耳にします。ただし、シンガポールでは祝日にはなっておらず、文化的なイベントとして楽しまれています。

毎年この時期になるとドラゴンボートレースが開催されます。細長い船の形、龍の頭が描かれた船首、漕ぎ手のペースを決める太鼓など、昔から伝わる特徴を持ったボートでレースを行います。

ちまき(Rice Dumpling)

ドラゴンボート祭りの時期にはちまきを食べるのもシンガポールでの習慣です。ちまきは三角形の餅米の中に具が入った食べ物で、竹の葉に包んだものを蒸して作ります。また、シンガポールには東南アジアらしいNyonya Rice Dumplingと呼ばれる味付けもあります。