
シンガポールには、大統領の官邸として使用される「イスタナ(Istana)」と呼ばれる建物があります。この「イスタナ(Istana)」は、マレー語、インドネシア語で宮殿という意味を持っていて、もともとは英国植民地時代のシンガポールの知事公邸として1869年に建てられました。
イスタナへのアクセス | |
最寄り駅 | Dhoby Ghaut駅 |
営業時間 | 8:30-18:00(一般公開時) |
オープンハウス |
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ウェブサイト | http://www.istana.gov.sg/ |
イスタナの敷地内にある建物
イスタナは約40平方メートル(日本の皇居の約3分の1)と小国のシンガポールではとても広い敷地を有しています。敷地内には大統領官邸であるイスタナ以外にも「スリ・テマセク」「ザ・ヴィラ」「ミリタリー・ガード・ルーム」と呼ばれる建物が建てられています。
スリ・テマセク
スリ・テマセクは、シンガポールの首相公邸(かつては植民地時代の長官の住居)として使用されている建物です。また、首相公邸の名前に含まれる「テマセク」はシンガポールの古名で「海の町」を意味する言葉が由来となっています。また、1992年2月には「イスタナ」と「スリ・テマセク」共に国定記念物にも指定されています。
日本とは異なりシンガポールには「大統領」と「首相」が存在しています。国によってそれぞれかま持つ役割は違いますが、シンガポールにおける大統領は儀礼的な存在で統治権を持たず、政治的な実権は首相が握っています。
※スリ・テマセクは首相公邸となっているものの、実際にスリ・テマセクに住んだ首相はいらっしゃらないようです。
ザ・ヴィラ
ザ・ヴィラはシンガポールの歴史と共に様々な用途に使用されてきました。1908年に建てられたザ・ヴィラは、私設秘書のバンガローや検事総長の家として使用されました。その後、1984年末までは、国賓の宿泊施設としても使用されていて、カナダやマレーシアの首相が訪れた事もあります。
ミリタリー・ガード・ルーム
ミリタリー・ガード・ルームは、見張り番をしていない衛兵が使用した部屋で、センターゲートのすぐ近くに建てられています。
イスタナの一般公開(オープンハウス)
イスタナには年5回「オープンハウス」と呼ばれる日が存在します。オープンハウスは、シンガポールの祝日となっている旧正月、レイバーデー、ハリラヤ・プアサ、ナショナル・デー、ディパバリに行われ、この日にはイスタナが一般公開されます。
入場チケット
敷地入場……シンガポール国民とSPRS$0、外国人S$1(3歳以下無料)
官邸入場……シンガポール国民とSPRS$2、外国人S$4(3歳以下無料)
イスタナへでは、セキュリティや施設保護上の理由で、以下のものはイスタナの敷地内に持ち込み(又は使用)が禁止されています。
※保管施設の提供はありません。
禁止されている物品を持っている方は、警備員の判断で入場が断られる事もあり、またイスタナの敷地内に入る前にはセキュリティ・スクリーニングも行われます。
※持ち込み禁止物に関しては、イスタナの公式ウェブサイトにも掲載されています。
イスタナの敷地内について
イスタナの敷地は約40平方メートル(日本の皇居の約3分の1)にもなり、敷地内ではイエローフレームと呼ばれる高さ20mにも成長する木や日本庭園、スパイスガーデン、ガンテラスを見ることができます。
イスタナ官邸内も見学できる
イスタナ敷地内にある大統領官邸の中も見学する事ができます。官邸内では、歴代のシンガポール大統領に贈られた贈り物の展示や、国家の財宝、美術品のコレクションなども見ることができます。官邸の中には大きなホールもあり、現在は国の式典やレセプション・ホールとして使用されていてます。
イスタナは見学以外でも楽しめる
イスタナのオープンハウス時には、学生や子供たちによる演奏会やワークショップなどの催し事も行われたり、イスタナの記念品の販売もされています。(ここでの収益はすべて、プレジデント・チャレンジが支援する慈善団体に寄付されます。)