月餅(英:Mooncake)は、シンガポールの主要民族である中華系の方々が中秋節のお祝いに食べるスイーツです。毎年8月頃になると多くの企業が月餅のプロモーションや販売イベントを始め、街の至る所で月餅を目にするようになります。

月餅は元々お供え物として食べられていたスイーツでしたが、時代と共に変化し現在では親しい人やお世話になっている人への贈り物としても使われるようになりました。

月餅の種類

月餅は様々な色や味付けで販売されています。最も伝統的な月餅は、生地の中に甘い蓮の実のペーストと塩漬け卵黄が詰められたものです。その他にも雪肌月餅、ドリアンの月餅、パンダンの月餅、チョコレートの月餅、抹茶の月餅、アイスクリームの月餅、レモンチーズの月餅、オレオの月餅など様々な種類が存在します。

種類が豊富な月餅ですが、共通する特徴としては、丸い形と表面に描かれる装飾(漢字や記号、花や蔓、動物などのデザイン)です。また、月餅が丸いのは「月にちなんだ形」や「中国文化における一体感を意味する」と言われています。

各企業がオリジナルの月餅を販売

月餅の時期になると、ベーカリー、スーパーマーケット、ホテル等が自社の月餅を販売します。表面に企業名や企業ロゴを入れたり、カラフルな月餅を作ったりと、毎年ユニークな月餅が出てきます。

また、企業が出す月餅の多くは、綺麗な箱と一緒に販売される事が多く、特に五つ星ホテルは高級感のある月餅を豪華な箱(中国のジュエリーボックスの様なデザイン)に入れて販売するので、贈り物として多くの方が購入します。

月餅のカロリーについて

月餅は高カロリーな食べ物としても知られています。特に中秋節に食べられる伝統的な月餅は、砂糖、脂肪、蓮の実ペーストを多く含み、一つの月餅が数百カロリー以上になってしまう事もあります。そのため最近では健康にも配慮した低糖質・低脂質の月餅も販売されています。