シンガポールでは旧正月の時期になると街中が赤一色に彩られます。お年玉を入れるためのアンパオ(紅袋)も壁にかける装飾も全てが赤に染まります。

旧正月が赤一色に染められる理由となったのは、古くから言い伝えられNian Shouと呼ばれる野獣に纏わる話が切っ掛けだと言われています。

The Legend of Nian(Nianの伝説)

簡単にこの伝説をまとめると、大昔にNian Shouと呼ばれる野獣が山に住んでいて、年に一回近くの村を襲いっていました。Nianは村に降りてきて村人を襲うのですが、その経緯からNianを追い返すには赤色の物と大きな音が有効だと村人が気付きはじめます。

これが切っ掛けになり1年に1回Nianが村に織りてくる時期(これが旧正月の時期)に赤で街を飾ったり赤の服を着る習慣が始まりました。

Nianを追い返す赤色の登場の仕方にはいくつもの例えられ方があり、焚き火の色であったりNianが襲わなかった村人が赤色の服を着ていたなど諸説あります。大きな音は花火が例えで出てくる事が多く、それが起源となり中華系の多い国では旧正月の時期にはファイヤークラッカーを鳴らします。(シンガポールは違法なのでやりません)

ライオンダンス(中国獅子舞)もNianを追い返すために作られた

邪気払いとしられているライオンダンス(中国獅子舞)もこのお話の中に登場します。

Nianを追い払うために村人が赤い獅子のような着ぐるみを作ったという話がり、これが邪気払いの起源になっています。また、ライオンダンスを一緒に演奏されるシンバル?も音を例えているのでしょうか。。