ボタニック・ガーデン(Botanic Gardens)ってどんな場所?

ボタニック・ガーデン(Botanic Gardens)とは?

ボタニック・ガーデン(Botanic Gardens)は、シンガポール中心部に位置する歴史ある熱帯植物園で、1859年に設立されて以来、地域住民や観光客に親しまれてきました。広さは82ヘクタールに及び、園内には世界中の熱帯植物が育成・展示されています。シンガポール唯一のユネスコ世界遺産であり、国際的にも高い評価を受けています。教育・研究機関としての役割も果たしており、自然と科学、レジャーを融合させた公共空間です。

ボタニックガーデンは大きく4つの主要コンセプトによって運営されています。各エリアにはそれぞれの見どころやアトラクションがあり、訪問客が時間を掛けて植物園を楽しめるようになっています。

タングリン・コア 国立オーキッドガーデンが設置されているエリアで、様々な種類のオーキッドを観る事ができます。
セントラル・コア ボタニカルリサーチセンターやエコレイクなどがあり、植物学的な研究や教育に焦点を当てているエリアです。
ブキ・ティマ・コア 自然の保護が行われていて、地元の植物や動物を見る事ができるエリアです。
タイアーソール・ギャロップ・コア フラワードームやウェルネスガーデンなど、様々なテーマに沿って植物が展示されているエリアです。

MRTでのアクセス

最寄り駅(園の北側)は「Botanic Gardens駅(Downtown LineとCircle Line)」です。この駅からはガローパークやエコガーデン方面へ行きやすくなっています。また、南西側のナッシムゲートや蘭園エリアを訪れたい場合は「Napier駅(Thomson-East Coast Line)」が最寄り駅となります。

ボタニック・ガーデンの見どころ

ボタニック・ガーデン最大の見どころは「ナショナル・オーキッド・ガーデン(National Orchid Garden)」です。ここでは数千種の蘭(原種と交配種)が展示されていて、国際的な蘭研究の拠点としても知られてます。また、白鳥が泳ぐ「スワンレイク」や、熱帯雨林の原生林が残る「レインフォレスト・エリア」も園内に設置されています。更に、子供向けには「Jacob Ballas Children’s Garden」があり、自然の中で遊びまわれるようになっています。

ボタニック・ガーデンでは何ができる?

入園料は基本的に無料(オーキッドガーデンのみ有料)で、早朝から深夜まで開園しているため、散策・ジョギング・ピクニックなど自由に行えます。園内の舗装された道はベビーカーや車椅子でも移動しやすく、幅広い世代に対応しています。また、園内には自然を眺めながら食事が楽しめるレストランやカフェや自然をモチーフにしたインテリアや装飾品を販売するギフトショップも設置されています。

さらに、週末にはクラシック音楽の無料野外演奏会や、ガーデンツアー、ヨガなどのイベントが行われることもあり、自然と都市文化を同時に体験できるスポットとなっています。

ボタニック・ガーデンの歴史

ボタニックガーデンの始まりは1822年にシンガポールの建国者スタンフォード・ラッフルズ卿によって経済作物の栽培を目的に設立されました。(当時のボタニックガーデンは、フォート・カニングのガバメント・ヒルに設立されていました。)

フォートカニングに作られた植物園は1829年に閉鎖されましたが、1859年に現在のタングリン地区に農業・園芸協会(Agri-Horticultural Society)によって新しく庭園が設立されました。

1874年にボタニックガーデンは政府へ引き渡され、現在はシンガポール政府の国立公園委員会によって管理されています。その後、シンガポール政府の試みでボタニックガーデンは2015年7月に世界遺産登録される事となります。

ボタニック・ガーデンの周辺のエリア

ボタニック・ガーデンの周囲には、高級住宅街のナッシム・ヒルや、オシャレな飲食店が集まるデンプシー・ヒルがあります。ナッシム・ロード沿いには各国の大使館が並び、落ち着いた雰囲気が漂っています。

また、オーチャード・ロードへも車で約10分とアクセスが良く、ボタニック・ガーデンの後にショッピングやグルメも併せてみるのもおススメです。。

公式サイト:National Parks Board / Singapore Botanic Garden