ボタニック・ガーデン(英:Botanic Gardens)は、2015年にユネスコ世界遺産リストに登録された最初の熱帯植物園です。この植物園はシンガポールの歴史にも度々登場し、経済作物の栽培地や観賞用庭園といった歴史を経て現在では82ヘクタールに及ぶ熱帯植物の研究と保全を行う植物園となっています。
現在のボタニックガーデンには、子供から大人まで楽しめるアトラクションが数多く設置されています。また、植物園内にはギフト・ショップもあり、自然をモチーフにしたデザインを持つインテリアや装飾品、ジュエリー、ファッション、アクセサリーが販売されています。
ボタニック・ガーデンの歴史
ボタニックガーデンの始まりは1822年にシンガポールの建国者スタンフォード・ラッフルズ卿によって経済作物の栽培を目的に設立されました。(当時のボタニックガーデンは、フォート・カニングのガバメント・ヒルに設立されていました。)
フォートカニングに作られた植物園は1829年に閉鎖されましたが、1859年に現在のタングリン地区に農業・園芸協会(Agri-Horticultural Society)によって新しく庭園が設立されました。
1874年にボタニックガーデンは政府へ引き渡され、現在はシンガポール政府の国立公園委員会によって管理されています。その後、シンガポール政府の試みでボタニックガーデンは2015年7月に世界遺産登録される事となります。
ボタニック・ガーデンの見どころ
ボタニックガーデンは大きく4つの主要コンセプトによって運営されています。各エリアにはそれぞれの見どころやアトラクションがあり、訪問客が時間を掛けて植物園を楽しめるようになっています。
Tanglin Core(タングリン・コア) | 国立オーキッドガーデンが設置されているエリアで、様々な種類のオーキッドを観る事ができます。 |
Central Core(セントラル・コア) | ボタニカルリサーチセンターやエコレイクなどがあり、植物学的な研究や教育に焦点を当てているエリアです。 |
Bukit Timah Core(ブキ・ティマ・コア) | 自然の保護が行われていて、地元の植物や動物を見る事ができるエリアです。 |
Tyersall-Gallop Core(タイアーソール・ギャロップ・コア) | フラワードームやウェルネスガーデンなど、様々なテーマに沿って植物が展示されているエリアです。 |
また、ボタニックガーデンには5つのエントランス(①タングリンゲート、②Tyersallゲート、③ギャロップゲート、④ナシムゲート、⑤ブキットティマゲート)がり、楽しみたいエリアやアトラクションに合わせて違ったエントランスから入園できるようになっています。