ラッフルズホテル(英:Raffles Hotel)は、シンガポールで1887年に開業したホテルです。シンガポール建国の父と呼ばれる「スタンフォード・ラッフルズ卿(Sir Thomas Stamford Bingley Raffles )」の名前を持つホテルで、植民地時代に創業された背景や19世紀の建築様式などから、シンガポールを代表するランドマークの1つとして知られています。

現在では、シンガポール以外にも世界各地(欧米、中東、アジア全域など)にホテルを展開していて、高級ホテルグループとしても世界的に高い評価を受けています。

公式サイト:ラッフルズホテル(シンガポール)

シンガポールのラッフルズホテル

シンガポールのラッフルズホテルは、宿泊施設としての機能に加え歴史的にも重要な場所として知られています。

ラッフルズホテルは、植民地時代にアルメニア人の兄弟(サーキーズ兄弟)によって開業されたホテルで、第二次世界大戦時中の日本軍占領時には「湘南旅館」とも呼ばれていた歴史を持っています。また、火災や老朽化による増改築の繰り返しや2回に及ぶ国定記念物への認定(1987年と1995年)、度々の所有者の変更など、シンガポールの歴史と切り離せない文化的な建造物の1つとなっています。

ラッフルズホテルの開業は100年以上も前ですが、ホテルの増改築により新しいアメニティも取り入れられています。最も新しい改装工事は2019年に行われていて、客室内チェックインの機能の追加やスイートルームの部屋数増加などが行われています。また、ホテル内に併設されているショップやレストランにも人気が集まる事が多く、シンガポールスリング(Singapore Sling)の有名店であるロングバーやカヤジャム(Kaya Jam)で知られるラッフルズ・ブティック等を目当てにホテルに足を運ぶ方もいます。