シンガポール・スリング(Singapore Sling)ってどんな飲みもの?

シンガポール・スリング(Singapore Sling)とは?

シンガポール・スリング(英:Singapore Sling)は、その名の通りシンガポールで生まれたカクテルです。名前に付いている「スリング(Sling)」は、「ジン・スリング」や「ウォッカ・スリング」などと同様に、飲み物を意味する言葉として使われています。

シンガポール・スリングは、もともと女性向けに考案されたカクテルで、そのトロピカルな見た目に加えて爽やかな飲み口とフルーティーな甘さが特徴的なカクテルとして知られています。

シンガポール・スリングの生い立ち

シンガポール・スリングは1915年頃にラッフルズ・ホテル(Raffles Hotel)ロング・バー(Long Bar)で誕生しました。当時チーフバーテンダーをしていた厳崇文(Ngiam Tong Boon)さんが生みの親とされていて、社交の場で女性が嗜みやすいお酒として考案したのが始まりだと言われています。

その後、イギリス・ロンドンの「サヴォイ・ホテル(The Savoy Hotel)」でチーフ・バーテンダーをしていたハリー・クラドックさんがレシピの簡素化を行い、1930年に刊行された「サヴォイ・カクテルブック」にシンガポール・スリングを収録したことで、世界的に知られるカクテルとなりました。

ちょっと補足

世界的に知られたシンガポール・スリングのレシピは簡素化されたものなので、ラッフルズ・ホテルで考案されたオリジナルとは違ったレシピで作られている物も沢山あるそうです。

ロング・バーのシンガポール・スリング

ラッフルズ・ホテル内に併設されている「ロング・バー(Long Bar)」ではオリジナルのシンガポール・スリングを今でも提供していて、このシンガポール・スリングを飲むためにラッフルズ・ホテルに足を運ぶ方も少なくありません。

2019年のリニューアル以降は新しいレシピでのシンガポール・スリングとなっていますが、オリジナルのシンガポール・スリングもリクエストすれば提供してくれます。

オリジナルのシンガポール・スリングのレシピは公開されていて、次のようなレシピになっています。

シンガポール・スリングのレシピ

  • ドライ・ジン 30ml
  • チェリー・ブランデー 15ml
  • ベネディクティン 7.5ml
  • ホワイト・キュラソー 7.5ml
  • レモン・ジュース/ライム・ジュース 15ml
  • パイナップルジュース 120ml
  • グレナデン・シロップ 10ml
  • アンゴスチュラ・ビターズ 1dash
  • スライス・パイナップル
  • マラスキーノ・チェリー
  • ソーダ水

特にパイナップルジュースを多く使用している点が特徴的で、一般的なカクテルと比べても南国らしいフルーティーな味わいが強めとなっています。また、見た目も鮮やかなピンク色をしていて、シンガポールを代表するトロピカルカクテルとして知られています。

影の名物はピーナッツ

シンガポール・スリングと並んでロング・バーの名物となっているのが「ピーナッツ」です。ロング・バーではピーナッツの殻を床に落とすのが流儀となっていて、店内の床が殻だらけになっています。ロング・バーは、ポイ捨てに厳しいシンガポールでポイ捨てができるユニークなお店として知られています。

家で飲めるシンガポール・スリング

レシピが公開されているシンガポール・スリングは自宅でも作ることのできるカクテルです。また、ラッフルズ・ホテル1階のギフトショップでは、パイナップルジュースとライムジュースを混ぜるだけでロング・バーの味が再現できるよう作られたシンガポール・スリングのベースリキュールも販売されています。

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