ハラールフード(英:Halal Food 別名:ハラルフード)は、イスラム教の規則で制限されている食品の中で、ムスリムの方々が口にできる食べ物を指します。
シャリーア(イスラム法)やクルアーン(イスラム教の聖典)、ハディース(預言者ムハンマドの言行録)等で禁止されていない食品は全てハラールフードだと考えられていて、以下のような定義づけもされています。
イスラム法(シャリーア)で禁止されている成分が一切含まれていないもの。
イスラム法に従って浄化された器具、設備、機械を使用して加工、製造、生産、製造、保存されているもの。
また、ムスリムの人々は、社会福祉に貢献できるように、丈夫で健康な体格を維持するためにハラールフードを食べるとされています。
ハラームフードとマシュブー
ムスリムの方々が食べられる「ハラールフード」に対して、食べる事を禁止されている食品を「ハラームフード(英:Haram Food」と呼びます。下にハラームフードにあげられる物の一部をあげてみました。(細かい物を除き、わかりやすい物のみ)
- アルコール飲料と酩酊剤
- 非ハラール動物性脂肪
- ラード
- ノンハラールアニマルショートニング
- 豚に関連する物
- 原料が特定されていない肉汁
- 獣脂(非ハラル種)
- ハラールで無い材料が使われた物
実際の生活では「ハラールフードを覚える」のではなく「ハラームフードを避ける」といった方法で規則にしたがっていきます。
また、イスラム教の食事規則において、ハラール(許可された)とハラーム(禁止された)の中間に位置する食品や行動は「マシュブー(英:Makruh)」と呼ばれます。
ハラールフードの認証マーク
ハラールフードには「その食品がハラールフードである事を証明するための認証マーク」があります。この認証マークが付いている食べ物は、材料から全てハラール向けに作られた食品となっていて、ムスリムの方々が安心して食べられるようになっています。
シンガポールでは、1978年にMUIS(Majlis Ugama Islam Singapura)がハラールフードの認証サービスを開始し、認証が降りた製品は、GCC諸国、マレーシア、インドネシア、ブルネイなどで販売されています。