シンガポールを代表する料理の一つが「ラクサ」です。シンガポールで食べられるラクサには「サラワク・ラクサ」や「ペナン・ラクサ」「スンゲイロード・ラクサ」と様々な種類がありますが、その中でも最も有名なのが「カトン・ラクサ(英:Katong Laksa、別名:シンガポール・ラクサ)」と呼ばれるラクサです。
カトン・ラクサってどんな料理?
カトン・ラクサは、ココナッツ風味のスープに魚介出汁や香辛料を合わせたコクのある麺料理で、シンガポール全土で食べる事ができます。カトン・ラクサは、他のラクサに比べて麺が短く切られているのが特徴で、お箸ではなくレンゲを使って食べられるのが一般的です。
他のラクサと同様にココナッツミルクの風味が効いているので、不慣れな人には抵抗があるかもしれませんが、一度慣れてしまえば、定期的に食べたくなるシンガポールのソウルフードです。
もともとは「ニョニャ・ラクサ」だった?
カトン・ラクサは1960年代にシンガポールのカトン地区の屋台で売られていた「ニョニャ・ラクサ」が起源だと言われています。ニョニャ・ラクサは元々マレーシアのマラッカで生まれたラクサでしたが、プラナカンの人々がシンガポールへ移住してきた時に持ち込まれたと言われています。
そんなニョニャ・ラクサにアレンジが加わり広まったのが、現在でのカトン・ラクサ(シンガポール・ラクサ)だと言われています。