ラウパサ(英:Lau Pa Sat)は、シンガポールのCBDエリアにあるホーカーセンターで、様々な地元および国際料理が楽しめることで知られています。ラウパサは他のホーカーセンターと異なり、特有のビクトリア朝時代の鉄骨構造を持ち、そのアイコニックな外観から観光客からも人気を集めています。

ラウパサには特有の歴史もあり、1800年代末にTelok Ayer Baisinの埋め立ての影響で取り壊しになった市場が「Telok Ayer Market」として再建された事がその始まりとなっています。このTelok Ayer Marketが1970年代に市場からホーカーセンターへ転用される事となり、現在のラウパサとなりました。この為、ラウパサ(Lau Pa Sat)という名前は中国語(福建語)では「老巴刹」と書かれ、古い市場を意味する言葉とされています。

また、ラうパさは、シンガポールにおいて歴史的にも重要な場所とされていて、1973年に国定史跡にも指定されています。

サテ・ストリート(Satay Street)

ラウパサにはもう1つ他のホーカーセンターと違う特徴があり、午後の7時頃になると隣接する道路(Boon Tat Street)を封鎖して「サテ・ストリート(英:Satay Street)」と呼ばれる屋外ダイニングエリアが出現します。

このサテ・ストリートでは、サテの屋台が1つの通りに複数店出店していて、自分の好きな店からサテを購入して屋外ダイニング(道路上)が行える独特な習慣となっています。サテ・ストリートは、シンガポールのCBDエリアの中心で屋外ダイニングを行うという特異性と、その賑わいから地元民と観光客の両方から人気を集めています。

※好きな屋台は選べるが、そのお店の前に並んでいるテーブルに座らないといけないという基本ルールがある。