
ポンガル・フェスティバル(Pongal Festival)とは?
ポンガル・フェスティバル(Pongal Festival)は、主にタミル系の人々によって祝われる収穫祭です。「自然の恵みへの感謝」がテーマで、太陽、牛、大地といった農業に欠かせない存在への感謝を込めて祝われます。
宗教行事としての側面を持ちながらも、家族行事や文化的な祝祭としての意味合いも強く、コミュニティ全体で祝われるのが特徴です。祝日ではありませんが、シンガポールでもインド系コミュニティを中心に大切に受け継がれています。
ポンガル・フェスティバルの期間と構成
ポンガル・フェスティバルは、毎年1月中旬ごろ(1月14日前後が多い)から4日間にわたって行われます。
それぞれの日に異なる役割があり、「清め」「感謝」「労働への敬意」「家族や社会とのつながり」といったテーマで進んでいきます。
1日目|ボギ・ポンガル(Bhogi Pongal)
古いものを手放し、新しい年を迎える準備をする日
- 家の掃除や不要な物の整理をする
- 古い衣類や道具を処分する
- 象徴的な焚き火を行う地域もある
2日目(中心日)|タイ・ポンガル(Thai Pongal)
太陽神へ収穫の感謝を示す日
- 太陽神(Surya)に祈りを捧げる
- 新米を使ってポンガル料理(米料理)を炊く
- 家族で食事を共にし、収穫の恵みに感謝する
※ この日がフェスティバルの最重要日で、一般に「ポンガルの日」と言う場合はこの日を指します。
3日目|マットゥ・ポンガル(Mattu Pongal)
家畜(特に牛)への感謝を示す日
- 牛を洗い清め、花や布で飾る
- 牛に特別な餌を与え、簡単な祈りを行う
- 家の前にコーラムを描き、家族で集まって過ごす
4日目|カーヌム・ポンガル(Kaanum Pongal)
家族・親族・社会とのつながりを祝う日
- 親族を訪問し、交流する
- 外出やピクニックを楽しむ家庭もある
- 女性が家族の幸福を祈る日とされることもある
※ これらの風習は、地域や家庭の事情によって実施内容が異なります。シンガポールでは、4日間すべてを厳密に祝う家庭は少なく、主に中心日(ポンガルの日)を重視した形で簡略化して祝われるのが一般的です。
祝祭を象徴する料理「ポンガル」
ポンガル・フェスティバルでは、「ポンガル(Pongal)」と呼ばれる米料理が祝祭を象徴する存在として登場します。新米、ミルク、豆、砂糖やスパイスなどを使い、鍋から溢れるほど煮込むことで「豊かさ」や「繁栄」を表します。
ポンガルには甘いタイプと塩味のタイプがあり、家庭ごとに味付けや材料に違いがあります。
シンガポールでのポンガル・フェスティバル
シンガポールでは、リトル・インディア周辺(Serangoon Road沿い)を中心にストリートライトアップが施され、ポンガル・フェスティバルの雰囲気を感じることができます。
祝祭自体は家庭内で行われることが多いものの、寺院やコミュニティ団体による文化イベントや展示が行われることもあります。学校行事や文化紹介の一環として取り上げられることもあり、多民族国家シンガポールらしい形で認知されています。
