
シンガポール川(Singapore River)とは?
シンガポール川(Singapore River)は、マリーナベイへと流れ込む全長約3.2kmの河川で、都市国家シンガポールの発展において中心的な役割を果たしてきた場所です。19世紀から20世紀初頭にかけては貿易と輸送の要所として機能し、多くの船がこの川を行き交いました。現在では観光名所として整備され、ウォーターフロントの景観と歴史的な建築、モダンなレストランやアートが立ち並ぶエリアへと変化しています。
アクセス
リバーサイドの賑やかなエリアに行くなら「Clarke Quay駅(North East Line)」が最寄となります。ボート・キーやフラトンホテル付近に行く場合は「Raffles Place駅(East West Line)」、少し静かなロバートソンキー側に行く場合は「Fort Canning駅(Downtown Line)」も便利です。
シンガポール川の見どころ
シンガポール川の川沿いには、シンガポールのランドマークや植民地時代の名残を持つ建築、彫刻が残っています。その中でも人気なのが「マーライオン公園」や「文化施設(アジア文明博物館やヴィクトリア劇場)」、「Cavenagh Bridge」などです。また、クラークキーやロバートソンキーにはおしゃれな飲食店やバーが立ち並んでいて、シンガポールのナイトライフスポットとしても知られています。
さらに、シンガポール川でのリバークルーズも可能となっていて、船の上からシンガポール川周辺やマリーナベイエリアを一望する事もできるようになっています。
シンガポール川の歴史
シンガポール川は、1819年にスタンフォード・ラッフルズ卿がこの地に上陸して以降、貿易港としての発展を遂げました。川の周辺には倉庫や市場、移民の住居が密集し、シンガポール初期の経済と文化の中心的な場所となっていきました。なお、かつてのシンガポール川は汚染によって水質が悪化していましたが、1977年からの浄化プロジェクトを経て現在は美しいリバーサイドエリアへと生まれ変わっています。シンガポール川は、シンガポールが「Clean & Green(クリーン&グリーン)」なイメージを確立する上で、大切な役割も果たしています。
シンガポール川の周辺のエリア
シンガポール川沿いには3つの主要スポット「クラークキー(Clarke Quay)」「ボートキー(Boat Quay)」「ロバートソンキー(Robertson Quay)」があります。この3か所は全て夜の飲食が充実していて、特に週末が近づくと沢山の人で賑わいます。飲食の中心はクラークキー、マリーナベイエリアに近いボートキー、少し落ち着いた雰囲気を持つロバートソンキーと、それぞれの特徴もありますので、シンガポール川と合わせて散策してみるのもおススメです。