海外インターンシップとは、その名の通り「日本国外で行うインターンシップ」を指す言葉です。インターンシップとは職業体験とも呼ばれていて、実際の業務を通して「社会の仕組み」を学びます。海外インターンシップに参加する学生は、これらの体験を日本国外の企業で一定期間行います。
このページでは、海外インターンシップの基礎について解説しています。また、インターンシップの基本概念に関しては「インターンシップとは?」をご覧下さい。
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海外インターンシップの種類
海外インターンシップには大きく分けて以下の種類があります。
長期インターンシップについて
長期インターンシップは、3ヶ月~1年間インターンシップを行うプログラムです。海外でのインターンシップで最も一般的にイメージされるのが、この長期インターンシップとなります。また長期プログラムは、得られる経験が最も多くなるプログラムです。
長期プログラムのメリットとデメリット
■ メリット
- 時間をかけて業務を学べる
- 実践を通した語学力向上にも十分な期間
- 就活でも就労経験と見なしてもらえる
- 海外就職に活かせる経験になる
■ デメリット
- 大学を休学(又は現職を退職)する必要があり、時間の確保が難しい
- 予算が掛かる
短期インターンシップについて
短期インターンシップは、3ヶ月未満インターンシップを行うプログラムです。大学の長期休みを利用して参加される方が多いプログラムで、能力の向上ではなく海外の職場環境を体験してみたい方向けのプログラムです。
短期プログラムのメリットとデメリット
■ 短期インターンシップのメリット
- 大学の休みを利用して参加できる
- 低コストで参加できる
■ 短期インターンシップのデメリット
- 就活で使える経験としては弱い(ただし、無いよりは良いです)
- 実務能力を身に付けるには少し期間が短い
- 実践を通した語学学習には少し期間が短い
リモートインターンシップについて
オンラインを通して海外の企業でインターンシップを行う方法です。現地で必要となる就労ビザの影響を受ける事が無く、期間の制約等もありません。(ただし、自身が滞在する国の就労法に従う必要があります。)
リモートプログラムのメリットとデメリット
■ リモートインターンシップのメリット
- ビザの取得可否に制限されない
- 期間の制限が無い
- 場所の制限が無い
■ リモートインターンシップのデメリット
- 現地に渡航できない(職場を感じる事ができない)
- 実際の業務は1人で行う
- 業務が単調化しやすい
超短期インターンシップ
数日~数週間で実施される海外インターンシップです。職業体験というよりも、現地国の職場視察や課題解決型のグループディスカッションを通して社会を学びます。
超短期プログラムのメリットとデメリット
■ 超短期インターンシップのメリット
- 大学の休みを利用して参加できる
- 複数の業界・職種を学べる
■ 超短期インターンシップのデメリット
- 職業体験ではない(あくまでも職場視察)
- コストパフォーマンスはあまり高くない
- 語学力の強化には繋がらない
海外インターンシップで就ける仕事
海外インターンシップでは様々な職種において募集がかけられます。以下にいくつか例をまとめました。
- 営業・マーケティング
- 事務・資料作成
- プロジェクト管理
- 事務インターン
- エンジニア
- デザイナー・ライター
- カスタマーサポート
- 受付・フロントスタッフ
- 社内通訳
- 専門職補佐
インターン生向けの募集の特徴
海外インターン生向けの募集の特徴としては、以下の2点があげられます。
■ 未経験を前提とした仕事内容
海外インターンシップは、キャリア採用とは異なりインターン生の多くが学生(多くの場合は職務未経験者)である性質上、未経験者でもこなす事のできる業務構成とないっています。
■ 即戦力が採用条件となっている場合が多い
海外インターンシップでは、就労可能ビザの必要性から、プログラムに参加できる期間に制限が付きます。その為、企業側としては可能な限りトレーニングに割く時間を短縮して、各インターン生が出せるパフォーマンスを最大化させる事に重点を置いて採用を行います。
上記の為、海外インターンシップでは「即戦力性」が重要となり、特に専門職などでは学生であっても一定の実務経験を持っている事が求められます。
海外インターンシップで得られる経験・知識
海外の企業で実務経験を得る海外インターンシップでは、英語力や担当業務の内容に加えて海外の企業が持つ社内環境であったり、同僚との付き合い方などを学ぶ事ができます。
更に、海外インターンシップは自身の能力の向上と同時に海外就職のチャンスも広げてくれる経験となります。その理由としては、若年層であっても即戦力となる人材の採用を行う傾向にある海外の企業にとって、インターンシップであっても海外での実務経験を持っている人材は魅力的な存在となる部分があげられます。