シンガポールは大丈夫?オーストラリアでのワーホリビザ取り消しを踏まえて

2024年8月にオーストラリアでワーキングホリデービザ(取得済みのビザ)が突如キャンセルされるという問題が発生しました。原因はビザ申請を代行した事業社(日本企業)が申請書類を偽造していた事と見られていて、様々な媒体でニュースにもなっています。

オーストラリアで起こった事件に関しては、現地の法律事務所様が記事を出していますので、気になる方は「ワーキングホリデービザのキャンセル案件の緊急解説と注意喚起 」をご参考下さい。

ok lahではシンガポールのワーキングホリデーに関する情報を取り扱っておりますので、今回起こった事件を元にシンガポールでのビザ申請事情について触れておきたいと思います。

シンガポールでも同じような事が起こり得る?

まず同じような件がシンガポールでも起こり得るのか?という点においてですが、可能性は有ると認識しておきましょう。これはシンガポールもオーストラリアと同様に、ビザ申請における虚偽申告は悪質な規則違反だと規制を行っているからです。

調べてみたところ、過去のワーホリ取り消し案件に関する公式での情報は出ていないものの、シンガポールでも外国人ビザに対しては厳しい規制が行われています。

(ただし)シンガポールの場合は提出書類がシンプル

今回オーストラリアで起こった事件では、ビザ申請の代行会社側が「偽造書類(日本の銀行を装った英文残高証明書)」を作成・使用した事が後々に発覚し、ビザのキャンセルへと繋がりました。

もちろん同様の問題はシンガポールでも起こり得るのですが、オーストラリアとシンガポールで大きく違うのが提出書類の中身です。現在、シンガポールでのビザ申請プロセスは非常に簡易化されていて、ワーホリビザに必要な書類も以下の3点のみとなります。

  1. 在学証明書 / 卒業証明書(英文)
  2. 学生書(在学生のみ)
  3. パスポート

①に関しては大学側で英文版の書類を発行してくれますので、必要書類の作成を代行会社にお願いする必要はなく、また上記3点は全て中身を変えて提出するという性質の書類でない事も特徴となります。(この3点を偽装させる方が難しいのではないでしょうか。)

今回の件を踏まえた対応策

それでは、今回のような問題を防ぐ為には、どう対処すればいいのでしょうか?

■ 代行会社を通さずに自分で申請を行う

上述した通り、シンガポールのビザ申請は簡易化されています。その為、少し英語力があれば自分で申請を行う事も難しくありません。もし代行会社経由での申請が不安であれば、自身でやってしまいましょう。

■ 自分が提出する情報を理解しておく

自身が提出・申告する内容を知っておきましょう。シンガポールのワーホリビザ申請では、以下の通りとなります。

  1. 在学証明書 / 卒業証明書(英文)
  2. 学生書(在学生のみ)
  3. パスポート
  4. ビザ申請の際に記入する内容(個人情報、大学情報、自己申告など)

上記の4点で申請が可能ですので、これらの準備は自身で行ったかを確認しておきましょう。

※ ④に関しては、代行会社から質問形式で情報提供をするかもしれません。

最後に

今回オーストラリアで起こった出来事をもとに、シンガポールでのワーホリについて改めて考えてみました。

今回の件で代行業者に対する信用が落ちる事は避けられません。ただし、シンガポールのワーホリ申請においては、その必要書類の性質から今回のような出来事は起こりにくい手続き内容となっています。ここは、流石シンガポールと言える部分でしょうか。

また、シンガポールのビザ申請は、そのプロセスの簡易さが特徴でもありますので、代行サービスに不安を持たれる方は一度ご自身での手続きを試してみてるのが良いでしょう。

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