シンガポールの生活費について(学生編)

留学先や海外就職先として人気のあるシンガポールですが、渡航前に知っておきたいのが「物価」です。シンガポールはアジアでも物価の高い国として知られていて、2021年の世界の都市物価ランキングでも2位にランクインしている国でもあります。そんなシンガポールでコストパフォーマンスの良い生活をおくれるように、現地の物価事情については情報を集めておきましょう。

項目別に見るシンガポールの生活費事情

シンガポールに住む際に掛かる「生活費」を項目別に見ていきます。今回は①家賃、②食費、③交通費、④携帯代、⑤その他の出費の5項目に分けてみました。また、本ページで解説している費用帯は学生がシンガポールに滞在する事を想定としています。

※上記の表は1シンガポールドルに対する日本円です。

食費について

シンガポールでの食費は月々450ドル~600ドル程です。シンガポールには「ホーカーセンター」や「コーヒーショップ」と呼ばれるフードコートがあり地元民の多くが毎日利用しています。これらの場所では一食が3ドル~6ドルで提供されていて、低コストで食事をする事ができます。また、街のショッピングモール内にもフードコートがあり、5ドル~9ドル程で食事をすることができます。一方、ショッピングモール内や街中のレストランで食事をすると一食が最低でも12ドル~となり、毎日通うには少し高い価格帯となってしまいます。

食費に関するポイント
最初はショッピングモールのフードコートがおススメ

「ホーカーセンター」や「コーヒーショップ」はシンガポールの中でも地元色の強い場所となります。席取りや注文に不安のある方は「ショッピングモール内のフードコート」が利用しやすく、またコストパフォーマンスも高くおすすめです。

自炊は逆にコストが高くなってしまいがち

シンガポールも日本と同様に自炊をすれば食費を下げる事ができます。シンガポールの特徴としては、スーパーで売っている食材の殆どが海外からの輸入品となっている部分です。価格は日本のスーパーとあまり変わりませんが、日本産の商品(輸入品)を購入したい場合は少し高めの値段設定です。

安価で手軽に食べれるホーカーセンターやコーヒーショップがあるシンガポールでは、下手に自炊をするよりも外で食べた方が生活費を抑えられるケースも多いです。

家賃について

シンガポールは家賃が高い国として知られています。この為シンガポールに住む外国人学生の殆どはシェアハウスを行ってシンガポールに滞在しています。シェアハウスをした時の月々の家賃はガス、電気、水道、Wi-Fi代込で700ドル~1,400ドル程になります。また、シンガポールではHDB(国営住宅)とコンドミニアム(高級マンション)と呼ばれる住宅様式が主流となっていて、このどちらに住むかで家賃に差が出てきます。

家賃についてのポイント

  • HDBは低価格だけど付属の設備等は無い。また、シンガポール人の多くがHDBに住んでいます。シェアハウスの場合で月々800ドル前後となるのが平均です。
  • コンドミニアムは高価格だけどプール、ジム、バーベキュー等の設備や高い防犯設備を備えています。シェアハウスの場合で月々1,000ドル前後となります。

シンガポールの滞在先に関する情報

交通費について

シンガポールの公共交通機関に掛かる料金は日本に比べて良心的で、毎日の通勤と土日に出かけるだけであれば月々の出費は150ドル程(タクシーの利用は含まず)となります。電車とバス共に乗車料に上限(約2ドル)があり、どれだけ長く乗車していても一定以内の金額で公共交通機関の利用ができるようになっています。

交通費に関するポイント

  • シンガポールの電車とバスには乗車料に上限が設定されている。
  • シンガポールの電車は平日の朝の7時45分より前に改札に入れば交通費に割引きが発生する。

通信費用について

シンガポールでインターネットを利用する際には「プリペイドSIMカードの購入」が一般的です。プリペイドSIMの場合、月々の出費は40ドル~50ドル程となり、またクレジットが無くなればオンラインでチャージをする事ができます。

※日本のスマホの場合は希望をしないとシムロックの解除ができない場合もあります。シンガポールへ渡航する前にシムロックが解除されているかの確認を行っておきましょう。

その他の出費について

現地で雑貨を買ったり、週末のお出かけ等で発生する費用です。この項目は滞在中の生活スタイルによって変わってきますが、これまでにシンガポールに来られた学生からの情報を元に本ページでは200ドル程としておきます。

■ 雑貨はDAISOがおススメ

生活に必要な雑貨は日本でおなじみのDAISOがお勧めです。低価格で生活必需品が殆ど揃ってしまうのは、出費を減らしたい留学生やインターン生にとっては頼りになるのではないでしょうか。

その他に含まれる項目の例

  • カフェ
  • 映画
  • シンガポール観光
  • 日常品の購入
  • 飲み会
  • 同僚や友達とのお出かけ
  • 近隣国旅行

シンガポール1ヶ月の生活費の例

最後に過去にシンガポールで生活をしていた学生が払っていた1ヶ月間の生活費の情報となります。男女別にまとめたので、参考にしてみてください。

女子大学生
年齢 20代前半
食費 500~600ドル
家賃 800ドル(HDB)
交通費 約120ドル
通信費 約50ドル
その他 約300ドル
1ヶ月の生活費  1,770~1,870ドル
男子大学生
年齢 20代前半
食費 450~600ドル
家賃 900ドル(HDB)
交通費 約100ドル
通信費 約40ドル
その他 約200ドル
1ヶ月の生活費  1,690~1,840ドル
女性(正社員)
年齢 20代後半
食費 500~600ドル
家賃 900ドル(HDBの1室)
交通費 約100ドル
通信費 約50ドル
その他 約300ドル
1ヶ月の生活費  1,850~1,950ド
男性(正社員)
年齢 20代後半
食費 500~600ドル
家賃 1,100ドル(コンドミニアムの1室)
交通費 約120ドル
通信費 約120ドル
その他 約200ドル
1ヶ月の生活費  2,040~2,140ドル

まとめ

シンガポールでの生活費についてまとめてみました。シンガポールは一般的に物価が高いと言われている国ではありますが、出費を抑える為のポイントも沢山ありますので、本ページを参考にしながらシンガポールでの滞在生を工夫してみて下さい。

Recommended Contents