シンガポール留学での賃貸の探し方

シンガポール留学を行う学生向けに、シンガポールでの賃貸の探し方を解説していきます。シンガポールで借りられる住宅様式に関しては「シンガポール留学で利用できる滞在先の種類について」をご覧下さい。

家を探す前に覚えておきたいポイント

ユニットレンタルとシェアハウス

日本人がシンガポールで家を借りる際は「ユニットレンタル」か「シェアハウス」が主流です。ユニットとは、日本で言う1Kや1DK、1LDKといった家全体の事を指します。一方のシェアハウスは、複数人で1つ家の共有する滞在方法となります。

ユニットレンタル

これは日本では最も一般的なスタイルで、1ユニット単位で家を借りる方法です。シェアハウスに比べて家賃は高くなりますが、完全にプライバシーの守られた状態を確保する事ができます。共同生活に不安を持つ方にはこちらをお勧めします。

シェアハウス

1ユニット(1つの家)を数人でシェアします。ユニットを1人で借りる場合に比べ家賃が安くなりますが、同居人とキッチン、トイレ、お風呂の共有をするのが基本となります。留学生が海外で家を借りる場合(現地の人を除いて)は、こちらの方法がより一般的です。

コモンルームとマスタールーム

殆どのシンガポールの家には「コモンルーム」と「マスタールーム」と呼ばれる部屋があります。寝室が2部屋以上ある家は、コモンルーム1部屋とマスタールーム1部屋といった振り分けとなります。シンガポールでシェアハウスを行う際には、このどちらかのタイプの部屋に滞在する事となります。

コモンルーム

コモンルームとは、ベーシックな1部屋(専用の設備等が付いていない1部屋)です。部屋の大きさは住宅によって違いますが、市街から離れれば離れるだけ部屋も広くなります。また、シンガポールでは古い物件の方が家が広いという特徴もあります。

マスタールーム

マスタールームはコモンルームより大きめの部屋で、専用のトイレとシャワールームが付いています。中にはマスタールームを1部屋借りて一緒に住むカップルもいます。1ユニット全部を借りるのは予算的に厳しいけど、トイレやシャワールームを共有したくない方はマスタールームがお勧めです。

※コモンルーム、マスタールーム共にベッド、クローゼット、Wi-fi、エアコン等の設備はオーナーが準備してくれます。エリアや住宅様式にもよりますが、マスタールームだと約$1000/月~、コモンルームだと約$650/月~から借りることができます。

賃貸探しの方法

シンガポールで賃貸を探す時は、不動産サイトを通して探します。また、家を探す際は、下記の項目を中心にフィルターを掛けていきます。

  • 家のタイプ(HDB / コンドミニアム / 一軒家)
  • 賃貸のタイプ(ユニットレンタル / シェアハウス)
  • 部屋のタイプ(コモンルーム / マスタールーム)
  • 家の場所

シンガポールで良く利用される不動産サイト

上記のサイトから家の貸し出しをしている担当者に直接連絡を取って家賃や入居日の交渉を行っていきます。また、担当者は家主である場合と不動産エージェントである場合の2パターンあり、不動産エージェントである場合は家の紹介に費用が発生しないかどうかを確認しておきましょう。

※不動産エージェントへ支払う予算がある方は、その不動産エージェントが担当している他の物件を紹介して貰えば時間をかけずに希望に合った物件を探す事もできます。

家探しに関する注意点

家を決めるうえで押さえておきたいポイントを解説していきます。

物件の立地の選び方

シンガポールは常夏の国ですので、10分外を歩けば汗をかきます。また、予想外の雨(スコール)が降ることもありますので、できる限り公共交通機関やショッピングエリアから近い家を選ぶようにしましょう。

ここでのポイント

  • 駅の近く又はバス停の近くにある物件
  • スーパーが近くにある物件
  • フードコートが近くにある物件

確認しておきたい滞在環境

貸し出し用の物件では、生活に必要となる備品や設備(湯沸し機、Wi-fi、コンロ、エアコン等)が簡易的な物になっている場合があります。基本的な設備が機能しているかは確認をしておきましょう。また、シンガポールは虫が発生しやすい環境を持つ国ですので、これまでに虫による問題が無かったかの確認をしておいた方がいいでしょう。

ここでのポイント

  • お湯がちゃんとでるか
  • Wi-Fiがちゃんと部屋に届いているか
  • 虫が頻繁に発生しないか

契約時の注意点

留学生の中には、本来は契約してはいけない内容で滞在先を借りられている方もいらっしゃいます。また、中には現地の知識が乏しい外国人である事を逆手に取り、通常よりも家主に有利な契約内容にする方もいらっしゃいます。慣れない賃貸契約ではあると思いますが、下記の点は最低限押さえておきましょう。

ここでのポイント

  • 観光ビザで賃貸を借りるのは違法行為
  • HDBでの賃貸は最短6ヶ月から
  • コンドミニアムと一戸建ての賃貸は最短3ヶ月から
  • 契約書の作成をちゃんとしているか
  • 一般的なデポジットは家賃1ヶ月分
  • 契約の解除は1〜2ヶ月の事前通知
  • 家賃以外に隠れた費用がないか(光熱費代など)
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