本ページでは、シンガポールでの留学やインターンシップを希望する学生の皆様向けにシンガポールで一般的に利用される交通手段について解説していきます。
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シンガポールでの移動手段
シンガポールでは「電車」「バス」「タクシー」「配車アプリ」が主な移動手段として利用されています。特に配車アプリの使用率は日本よりも高く、シンガポールに住む方の殆ど(高齢者層を除いて)が配車アプリを使用しています。
電車での移動
シンガポールでは「MRT(Mass Rapid Transit)」と「LRT(Mass Rapid Transit)」と呼ばれる2種類の鉄道(運営会社は同じ)が走っています。MRTはシンガポール全土に路線が張り巡らされているのに対し、LRTはシンガポールの一部のみで運行されています。実際の利用では殆どが「MRT」での移動となります。
EZリンクカードが各MRT駅の改札窓口で販売されていて、シンガポールに住む殆どの方はこのEZリンクカードを使ってMRTを利用します。EZリンクカードは駅構内にある券売機やオンラインからチャージが可能となっています。
シンガポールの電車の特徴
- 電車のスケジュールは無く、数分おきに電車が走っている。
- 切符の再利用が可能で、券売機でチャージをして使用する。
- EZリンクカードで乗車可能
- 乗車代が安く、最高で2ドル程。
- 駅構内は飲食禁止。
バスでの移動
シンガポールで運行されているバスは「SBS(Singaproe Bus Services)」の1種類のみとなります。シンガポールではバスの利用率も高く、また電車よりも低価格で移動ができます。
バスの利用で覚えておきたいのは、バスの止め方(乗り方)です。シンガポールでは、自分からアピールしなければバスは止まってくれません。バス停から自分が乗るバスが見えたら手を振ってドライバーさんに乗車の意思を伝えます。
また、バスの乗車にはEZリンクカードが使用できるのです。ただ、バス停ではカード内の残金をチャージする事ができませんので、EZリンクカードにクレジットが残っていない場合は現金での乗車となります。
シンガポールのバスの特徴
- バスのスケジュールは無く数分おきにバスが走っている。
- 乗車代が安く、最高で1.5ドル程
- EZリンクカードで乗車可能
- 乗車する時は手を上げて呼ぶ
- バス内は飲食禁止
■ EZリンクカードについて
シンガポールに住む殆どの方がEz Linkカードを利用してバスや電車に乗ります。Ez linkカードは日本で言うPASMOや ICOCAにあたるプリペイド式のカードです。
EZリンクカードの購入と残金のチャージは駅構内で行えます。バス停でのチャージはできませんので、バスの利用率が高い方は余裕を持ってチャージをしておく必要があります。また、EZ Linkカードはモバイルアプリや銀行口座と連携させる事で自動チャージも可能なカードです。
EZリンクカードには様々なデザインがあり、購入する場所や時期によって違ったデザインを選ぶ事ができます。中にはシンガポールの催し事に合わせてデザインされるカードもありますので、シンガポールに住んだ記念品にもできるカードです。
タクシーと配車アプリでの移動
シンガポールではタクシーや配車アプリの利用率も高く、特に若い世代の方々の殆どが配車アプリを利用しています。価格も日本のタクシーより安く設定(時間帯などによって価格が変動する)されていて、とても利用がしやすくなっています。
最も利用される配車アプリは「Grab」と呼ばれる東南アジア最大の配車サービスとなり、それに続いて「Comfort」や「RYDE」といったブランドがサービスを展開しています。
シンガポールのタクシー / 配車アプリの特徴
- 日本よりも低価格で利用可能。
- 配車アプリは前払いなので、料金を先に見る事ができる。
Google Mapがおすすめ
シンガポールでの移動にお勧めなのが「Google Map」です。現在地と目的地の情報だけではなく、移動手段、移動時間、最寄り駅、バス停、バスの番号などを表示してくれる機能が備わっています。特に利用の難しいバスで移動をする時には頼りになるモバイルアプリとなっています。
シンガポールは大きく分けて①セントラル地区、②ノース地区、③ノースイースト地区、④イースト地区、⑤ウエスト地区の5つのエリアに分かれています。本記事では、シンガポール留学生向けに各地区の特徴をまとめています。
本記事は鉄道の路線図を見ながら読むとよりわかりやすい内容となっています。
シンガポールのエリア情報
セントラルエリア(中心部)
大手企業や日系企業、金融機関などが集まるシンガポールの中心地です。Orchardの近くには日系デパート(伊勢丹、高島屋)もあり、日本食レストランや日本語対応可の病院もあります。日本人には便利なエリアとなっていて、日本人駐在員の多くはこの付近に住んでいます。平均家賃は国内でも一番高く、通勤の利便性を重視する単身者が主にこの周辺で生活をしています。
■ CBD (Central Business District)
シンガポールでビジネスの中心となるのがCBDエリアです。大手企業や金融機関など様々な企業がオフィスを構えるエリアです。
■ セントーサ島
シンガポールのリゾートエリアとして知られている「セントーサ島」はセントラル地区の最南端に位置しています。
セントラル地区に含まれる地域
Raffles Place, Orchard, Bishan, Queenstown, Marina Pradeなど
ウエストエリア(西部)
シンガポールの西に位置するエリアです。工場や倉庫が多く、シンガポール最大の工業団地「Jurong工業団地」もウエストエリアにあります。Clementiには日本人学校やシンガポールの国立大学(National University of Singapore)もあるため学生の行き来の多いエリアです。シティーエリアからは電車(MRT)で約30分と少し遠いものの、学校が近い事から家族向けのエリアと言えます。
ウエスト地区に含まれる地域
Clementi, Holland Village, Boon Lay, Jurong, Bukit Batokなど
ノースエリア(北部)
シンガポールの北に位置するシンガポール人が多く住むエリアです。北部のWoodlandsからマレーシアのJohor Bahruまでは鉄道が走っていて、簡単に国の行き来ができます。このエリアにはコンドミニアムよりHDBが多く、シティーから遠いため(電車で45分-1時間)家賃は国内でも比較的安いエリアです。この地域に住む場合は、通勤アクセスと電車の混み具合も視野に入れることをお勧めします。シンガポールの朝の地下鉄(MRT)は混雑がひどく、後続の電車を待たなければ乗れないということもあります。
ノース地区に含まれる地域
Woodlands, Yishun, Sembawang, Mandaiなど
ノースイーストエリア(北東部)
シンガポールの北東に位置する地区です。ノースエリアと同様に現地の方が多く住むエリアです。このエリアの北端に位置するPunggolは、シンガポールのITハブに向けた土地開発が行われている地域でもあります。
ノースイースト地区に含まれる地域
Punggol, Ang Mo Kio, Serangoon, Hougangなど
イーストエリア(東部)
シンガポールの東に位置するエリアです。チャンギ国際空港に近く、空港をよく利用する人にとっては便利ですが、シティーエリアからは遠く、また駅から徒歩圏内の物件が少ないため買い物などの利便性には欠けるエリアです。チャンギ空港から海沿いにイーストコーストパークという公園があり、閑静でのんびりとしている落ち着いたエリアです。
イースト地区に含まれる地域
Paya Lebar, Bedok, Changi, Pasir Ris, Tampinesなど
MRT路線図から見るシンガポール
シンガポールでの移動で頻繁に利用されるのがMRT(シンガポールの鉄道)です。MRTの路線はシンガポールのほぼ全ての地域に張り巡らされていて、留学生にとっても主要な移動手段となっています。
ok lahでは、この路線図をベースに滞在先の決定をする事をお勧めしています。
シンガポール留学生にお勧めなエリアは?
シンガポールでの滞在エリアを決める際に覚えておきたいポイントは次の2つです。このポイントと前項で紹介したMRTマップを併用して滞在先を決めていきます。
- セントラル地区までの距離とアクセス
- 学校までの距離とアクセス
■ セントラル地区までの距離とアクセス
シンガポールの家賃相場は、各地域の利便性によって前後があるものの、基本的にはセントラル地区から離れれば離れるだけ安くなります。一方、留学中に参加したいコミュニティーやセミナーなどのイベント事の多くはセントラル地区で開かれますので、セントラル地区への移動が苦にならない程度の距離に住む事がおすすめされます。
■ 学校までの距離とアクセス
留学中に最も移動を行うことになるのが自宅〜学校間です。この移動に掛かる時間を削減できれば、その時間を他の事に使うこともできます。上記のセントラル地区までの距離と合わせて考慮してみましょう。