海外インターンシップで避けて通れないのが「面接」です。面接は企業がインターンシップ応募者の経歴(学歴やアルバイト歴など)を確認する場ですが、同時に応募者が企業に対する理解を深める場でもあります。
海外インターンシップにおける選考プロセスの中で、面接は唯一お互いの顔を見ながら話し合える貴重な場ですので、応募者側も建設的な面接を行えるように努力をしましょう。
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面接の基礎的なポイントと対策
企業との面接では、自分の個性・能力をアピールすると共に、企業に採用後のイメージを持って貰えるように話しを進める事が重要なポイントとなります。また、面接には事前準備ができる項目がいくつかあり、ここを怠ると大きく印象を下げる要因にもなりますので、できる限りの準備を徹底して面接に臨みましょう。
面接以外でも意識を高く持つ
書類選考や面接の趣旨は、応募者が企業で活躍できる人材かどうかを見極める部分にあります。その為、提出書類や普段のやり取り(メール連絡など)のような「面接以外での接点」も候補者の性質を見極める為の評価ポイントとなります。面接調整や質問対応などの些細なメール一つでも、採用担当者に好印象を持って貰えるようスピーディー且つ丁寧な対応を取るのも選考を上手く進めるポイントとなります。
準備・対策
- 自分なりに一緒に仕事をしたい人の像をシュミレーションしておく。
- 企業やエージェントに対するレスポンスは素早く行う。
- 論理的かつ明確なコミュニケーションを心掛ける。
頻出する質問への回答は事前に準備する
面接でよくある質問に対する回答は準備しておきましょう。海外インターンシップのように自身が慣れない言語を使って面接を受ける場合、どうしても自身の「説明力」が低くなってしまいます。その為、英語面接を行う場合は特に念を入れて準備しておきましょう。
■ 回答の暗記はした方が良い?
「回答の暗記」は勧めていません。海外インターンシップへ向けた面接では、一言一句間違えない事では無く、回答が理にかなっているかどうかが重要となってきます。 ただし、自分の考えを事前に整理して様々な質問に対応できるようシュミレーションをしておく事は大切です。
準備・対策
面接内で頻出する質問の例を以下にまとめました。これらの内容に対しては最低限スムーズにこたえられるように回答の準備をしておきましょう。
- 自己紹介
- 大学での経験について
- アルバイトやインターンシップの経験
- 海外経験について
- 強みと弱み
- 海外インターンシップをする目的
- なぜシンガポールを選んだのか?
- インターンシップを通して学びたい事
- 将来の就きたい仕事について
- どんな業務に興味があるか
企業に関するリサーチと質問の準備
海外インターンシップの面接では、面接中に会社の事業内容や入社後の仕事内容について説明がある場合が殆どです。その際にしっかりと話を理解できるよう企業について事前に調べておきましょう。
それと同時に企業側へ面接で質問する内容もまとめておきましょう。面接中に質問を行わないと、「企業を理解できていない」「興味が無い」と判断される可能性が高まってしまいます。
※企業のウェブサイトや求人票から企業情報を100%理解する事は難しく、追加で応募者側から質問が出てくるのは自然な事と採用担当は考えています。
準備・対策
事前に企業のウェブサイトや募集要項に目を通しておきましょう。また、面接での質問用にリサーチで手に入らなかった情報をリストにしておきましょう。
- 企業の事業内容
- 業務内容の詳細
- 申請するビザの種類
- チームの構成や雰囲気
- トレーニングの内容
- 採用までのプロセス
※斡旋エージェントを通さずに応募をしている場合は、待遇面(お給料や休暇など)についても質問しておきましょう。また、ウェブサイトや募集要項に書かれている内容を質問する事は避ける必要があり、企業リサーチをしっかり行った上で質問を準備する事が重要となります。
オンライン・Web面接のポイントと対策
オンライン面接には便利な反面で相手をイメージしにくいというデメリットがあります。そんなオンライン面接で少しでも自分を企業にアピールする為にしっかりと事前準備をしておきましょう。
適切な環境で面接を受ける
Web面接では、外部要因(通信環境やノイズ)によって面接が上手く進まない場合があります。面接中に問題が起こらないように、事前に適切な面接場所を決めておきましょう。
準備・対策
- 面接中に接続問題が起こらないように通信環境の良い場所で面接に参加しましょう。
- 周囲の雑音が入らない場所で面接を受けましょう。
面接に使用する機器やツールの準備
Web面接では、コミュニケーションの質を下げないようにスマートフォンではなく、パソコンかノートブックで参加しましょう。また、スムーズにWeb面接を開始する為に、面接で使用するビデオ会議ツール(例: Zoom、Microsoft Teams、Skypeなど)の使用方法について事前に確認しておくのもWeb面接のポイントとなります。
■ マイクとイヤフォンの使用について
ok lahでは、英語面接においてはマイクやイヤフォンの使用を推奨しています。相手の言葉を聞き取りやすい環境を作り、できる限り精度の高いコミュニケーションを取る為の工夫もオンライン面接で良い印象を与える為のポイントとなります。
質の高いコミュニケーションを取る為に、周囲の雑音が入らない場所で面接を受けましょう。特に慣れない英語面接を行う際は、雑音が面接の合否に影響してしまう事もあります。
準備・対策
- 実際に面接で使用するパスコン / ノートブックで、指定の会議用ツール使用の流れを確認しておく。
- イヤフォンやマイク、Webカメラが正常に動作するかを確認しておく。
Web面接室への入室時と退出時は気をつける
オンライン面接で以外と悪印象を与えがちなのが、Web面接室への入出時と退室時です。
Web面接では、通信機器やビデオ会議用ツールに不具合が発生する場合もありますので、面接の5分前には面接室へ入室できるようにしておき、予期せぬトラブルへ対応できるようにしておきましょう。また、オンライン面接が終わった際に面接室からすぐに退出するのは避けましょう。面接官の退出を待つ又は数秒時間を置いた後での退出が好印象のポイントとなります。
準備・対策
- 面接時間より少し早めにWeb面接室に入室し、マイクとカメラの動作を確認しておく。
- 面接終了後は面接官が退出するのを待つ。面接官が先に退出しない場合も、少し間を置いてから退出する。
その他で知っておきたい注意点
オンライン面接には上記以外にも細かな注意点がいくつかあります。実践しなくても大きなマイナス点にはなりませんが、実践する事で加点になる可能性のあるポイントです。選考を実施してくれる企業は、高い確率で他の候補者も検討しているので、印象負けしないようにできる準備はしておきましょう。
■ スクリプトの準備はしない
Web面接では稀に画面上にスクリプトを表示させて面接を行われる求職者様がいらっしゃいます。相手側からスクリプトは見えませんが、何十回と面接をこなしている採用担当には分かってしまう事も少なくありません。ok lahではスクリプトではなく事前準備をしっかり行われる事を推奨しています。
■ メモはパソコンでは取らない
面接官から伝えられた情報をメモに残すときは、パソコン上では無く紙に残すようにしましょう。パソコンに残せれば後で楽なのですが、面接官側から見た印象としては紙に書いている方が良く写ります。また、場合によってはタイピングの音が面接官に聞こえてしまう事もあります。
■ 身だしなみ
オンライン面接でも対面面接どうように身だしなみには気をつけましょう。間違っても画面に映る部分だけ整えて臨む事は避けて下さい。
英語面接のポイントと対策
今まで英語面接を受けたことがあるという方はあまり多くないと思います。英語が得意だと言う方でも面接となると緊張で自分の考えを正確に伝えられない事もあります。自分の考えを整理して、想定される質問の答えを準備しておきましょう。台本を準備して英語で発声する練習をしておけば本番でも自信を持って答得られます。
慣れない英語表現は使わない
よく慣れない英語表現を使って会話をされる学生様がいらっしゃいます。慣れない英語表現は発音やイントネーションにも影響し、採用担当が上手く聞き取れない状況をうんでしまいます。
面接ではシンプルで分かりやすい英語表現が好まれ、もし自身をアピールするために特別な表現を使用しなければいけない場合は「その表現が専門的過ぎないこと」「正確な発音」「単語の使い方に口を慣らせておく」の3点をあらかじめ確認した上で面接に臨みましょう。
準備・対策
- 事前の音読練習を通して、自分が使いやすい表現を見つけておく。
- 特定の英単語を使いたい場合は、正しい文法で使えるようにしておく。
スピーキングよりもリスニングに注力する
英語の面接で大切なのは、スピーキング力よりもリスニング力です。「どれだけ上手に話せるか」も採点基準ではありますが、それよりも「どれだけ正確なコミュニケーションがとれるか」を見られます。確かにどれだけ話すのが上手くても、チームと意思の疎通が出来なければ仕事は成り立ちませんよね。
準備・対策
動画サイトで耳を慣らしてみましょう。理解まではできなくても、普段から早い英語を聞いていれば、本番で面接官の言葉を聞き取りやすくなります。
回答力はスクリプトと音読の量が鍵になる
英語面接への準備方法として「スクリプト作成と音読による反復練習」が効果的と考えられています。英語での臨機応変な対応に慣れていない英語力中級以下の方は、面接へ向けた準備として行っておきましょう。
準備・対策
- 予想される回答をスクリプト化して音読を繰り返す。
- スクリプトの音読に慣れてきたら、スクリプト無しで音読を繰り返す。この時、自分の回答は100%スクリプトに沿っている必要は無く、音読を行いながら自分が使いやすい表現の組み合わせを探していく。