近年では海外留学に参加する学生の数も増え、留学を身近に感じる事が多くなってきました。ただ一方で、留学とは名ばかりの海外生活をおくる方も多く、海外留学本来の目的が見えにくくなっているようにも感じます。
そこで、海外留学とはどういった活動なのかをまとめてみました。
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海外留学とは?
海外留学とは異国の地で言語や文化、専門知識を学ぶ事を指します。海外留学では「学び」を主な目的とします。この事から、同様に異国の地で行われる海外旅行(楽しむ目的)や海外就職(就業が目的)とは明確に区別されています。
海外留学のポイント
- 海外に滞在して行う
- 文化や言語を学ぶ事を目的にしてる
最近では「海外留学が旅行の延長になっている」なんて言葉も少なからず耳にします。また、これは事実です。ただ、卓上での勉強だけが「学び」ではなく、友人と過ごす時間やアクティビティから学べる事も多くあります。
大切なのは「自分は学ぶために海外留学を行なっている」という事を常に自覚している事です。
海外留学の種類
海外留学は、大きく「正規留学」「交換留学」「語学留学」の3種類に分けられます。留学のスタイルによって現地での滞在期間や学びの内容が変わってきます。
正規留学 | 現地の大学に所属して、現地の学生と一緒に勉学を行います。 |
交換留学 | 自分の所属する日本国内の大学が提携する先の大学で期間的に勉学を行います。 |
語学留学 | 語学学校で語学に特化した勉学を行います。 |
海外留学ってどんな事をするの?
海外留学では殆どの学生が現地の学校や語学学校に通います。留学では学校以外でやる事が決まっていない場合が多く、自分自身で時間の使い方を決めていきます。
前項で解説した様に海外留学は大きく3種類に分けられます。正規留学と交換留学では学校から出される課題に追われる事も珍しくない一方、語学留学では自由に使える時間も多く、どのように過ごすかが留学で得られる経験に大きく影響してきます。
ここでは、語学留学中に学生が挑戦するアクティビティをいくつかあげてみます。(学びを目的として行われる海外留学では、自身の能力向上に向けたアクティビティが行われます。)
- アルバイト
- ボランティア
- インターンシップ
- 自主勉強
- 一人旅
- 現地でコミュニティー運営
最近では「海外留学が旅行の延長になっている」なんて言葉も少なからず耳にします。これは事実であり、中には留学という特殊な環境を活かしきれていない方も多くいらっしゃます。ただ、卓上での勉強だけが「学び」ではなく、友人と過ごす時間やアクティビティから学べる事も多くあるのま事実となります。大切なのは「自分は学ぶために海外留学を行なっている」という事を常に自覚している事です。
海外留学に参加する目的
毎年多くの学生が海外留学に参加していますが、その参加目的もまた様々となります。その中でもよくある参加目的を下にあげてみました。
- 日本よりも環境の整った大学で勉強をするため。
- 勉学と同時に異文化について学ぶため
- 外国語を習得するため
- 海外就職に向けた海外経験として
- 海外移住に向けた海外経験として
- 大学のカリキュラムに含まれているため
- 将来の進路を考える経験材料として
参加目的は一人一人違ってきますので上記の内容以外にもありますが、多いのは海外就職、語学力、異文化を学ぶといった内容になってきます。
海外留学で学べる6つの経験
海外留学は、正しく行えば大きな経験を得られる反面、少し間違えれば時間とお金の浪費にもなりかねません。以下に海外留学で学んでおきたい項目を6つあげてみました。実際の留学において、滞在中に得られる経験の質や量には差がでますが、その中でも最も共通となる経験内容をあげています。
語学力
語学力の向上は、海外留学生に最も共通する留学目的です。また、海外留学で得られる環境は語学の向上に特化した環境でもあり、滞在期間が短くても日常会話レベルまでには絶対に伸ばしたい能力です。
コミュニケーション力
全く知らない土地で知り合いもいない状態からスタートする海外留学は、コミュニケーション力を伸ばすには最適な環境を持っています。シャイにならずに自分から積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。
ビザの仕組み
留学生の中でも特に海外移住を目指す方が理解しておきたいのが「ビザの仕組み」についてです。海外留学ではビザの申請から破棄までの全てのプロセスを実体験で学ぶ事ができます。
海外生活が難しくない事を学べる
海外留学に参加する方の中には「海外就職」や「海外移住」を目標としている方が沢山います。そんな方々が留学を通して学んでおきたいのが「海外移住できるという自信」です。言語の違いや政府関連のプロセスで実現が難しいと思われがちな海外移住ですが、実際はシンプルな事も多いです。また、留学を通して「海外で生活できる自信」を得る事で、海外移住へのハードルがぐっと低く感じるようになります。
文化や考え方の違い
日本にも昔ながらの文化や習慣があるように、留学先の国にもその土地や民族が持つ文化や習慣があります。海外留学は、日本とは違った文化を生で体験するチャンスとなりますので、滞在中は出来る限り現地の文化に触れられる様に行動しましょう。また、海外に出ると違った常識を持つ人々に出会います。海外留学を通して、世の中には色々な考え方がある事を学んで下さい。
日本について
海外に住むと「日本を外側から学ぶ」事ができます。日本国外の人がどう日本を見ているのか、日本人が海外ではどう思われているのか等、海外留学では国内とは違った視点で日本を感じる事ができます。
海外留学に潜む4つの落とし穴
留学には参加前に知っておきたい留学の落とし穴がいくつかあります。
- 留学だけ外国語が話せるようになると思っている
- 日本語環境で生活してしまう
- 目的や目標と留学の種類がマッチしていない
- ビザの有効活用をしない(語学留学)
留学だけでペラペラにはならない
留学に持たれる間違ったイメージが「海外留学=外国語がペラペラ」です。ただ実際に留学を通して中上級レベルの外国語を話せる様になるには最低でも半年以上は外国語環境で生活する事が勧められます。
日本語環境で生活してしまう
留学生が陥りやすいのが、日本人同士でグループを組んでしまう事です。友達の輪を狭める必要はありませんが、語学の向上を目的とする留学でずっと日本語ばかり話す環境に身を置く事はお勧めされません。
※語学以外を目的として留学に参加される方の場合、日本人を含め知り合いの輪を広げる事はとても大切です。
目標が留学の種類とマッチしていない
留学にも種類があり、それぞれの留学で得られる経験も異なります。自分が得たい経験に合う留学は、参加前に予め調べておかなければ、「留学で得たい能力」と「実際に得た能力」にギャップが生まれます。
ビザの有効活用をしない(語学留学)
語学留学では参加プログラムの内容によって申請するビザに選択肢を持てる場合があります。ただし、各ビザごとに滞在中に行える行動の範囲が決まっていて、下調べせずに取得をすると、現地での滞在期間を制限してしまう可能性もあります。現地での滞在期間を最長にしたい方は、①どのようなビザの選択肢があるか。②どのビザ(又は組み合わせ)で自分のイメージする留学を実現でるか。の2点は押さえておきたいです。
留学を成功させる為には
海外留学を成功させる為に大切なのは、留学に対する「正しい理解」と「正しい目標設定」を持つ事となります。間違っても、本記事で書いたような落とし穴にははまらないで下さいね。
まとめ
海外留学についてまとめてみました。海外留学は人生でまたとない大きな一大イベントになり得る経験ですので、十分な理解と準備を持って臨みましょう。