
ついこの間、住んでいるエリアでインフルエンザが大流行した。
家族はもちろん感染。息子の学校も普段22人いるクラスが、5人まで減った日もあった……。1つ上の階に住む息子の友達家族も、一家揃ってインフルエンザでダウンする流行ぶりだった。
そんな中、一向にインフルエンザに掛かる気配がない僕に対してローカル嫁が言った一言。
“Yeah, cuz you are made-in-Japan. “
嫁がこの10年で放ったジョークの中で、おそらく一番好きだった。
あまりにも自然に言われたので、一瞬「ん?」となったが、数秒後にじわじわ来た。
こんな面白いジョークがシンガポール人の口から飛び出すとは……。
このジョーク、よくできている。
“You are / I am made-in-Japan.”
このジョーク、本当によくできている。
別にお笑い芸人ではないですが、それなりに関西人やってきたので、何となくわかる。
そもそもジョークって、感性や言語が違うと驚くほど伝わらない。
英語式のジョークを言うことはできても、日本語で自然にボケやツッコミをする感覚とは少し違う。
ところが、この“You are / I am made-in-Japan.”は、「Made in Japan=高品質」という共通認識さえあれば、誰にでも伝わる珍しいタイプのジョーク。
本来は家電や車に使われる「Made in Japan」を、人間にそのまま使ってしまう発想がまず面白い。そして、「だから風邪をひかない」という無茶な理屈なのに、不思議と納得してしまう。
言葉遊びとしても完成度が高いし、シュールでちゃんと笑える。しかも、誰も傷つけない。
あと、これは推測ですが、英会話中に日本人が持つ「ツッコミの間」でこの言葉を差し込んでも、おそらくちゃんとシンガポール人に刺さる。
文化が違っても笑いが通じる瞬間があった
国際結婚をしていると、言葉や文化の違いを感じる場面はたくさんある。
その中でも、「笑い」は特に難しい…と思っている。
家庭内で笑いがないわけではない。ただ、「同じ感覚で笑えるジョークはあるのだろうか?」という疑問は、嫁と出会って以来ずっと頭の片隅に残っている。
だからこそ、文化も言葉も違う相手と、同じタイミングで笑える可能性を秘めた "Made in Japan." には驚かされたし、この発見は純粋に嬉しかった。
正直なところ、このジョーク自体は世界のどこかで、誰かが何度も使ってきたものなんだろうと思う。
それでも、自分のシンガポール生活では不思議と一度も耳にしたことがなかった。
だから今回は、このジョークをみなさんにも共有しておきたい…と思いました。
おしまい。