
バティックシャツ(Batik Shirt)とは?
バティックシャツは、ろうけつ染めという伝統技法を使用して作られたシャツです。バディックシャツは東南アジアを中心に広く親しまれていて、インドネシアやマレーシア、シンガポールでは正装としてフォーマルな場で着用される事もあります。また、バティックシャツには独特の色彩やデザインがあり、地域や文化によってモチーフに違いがあるのが特徴です。
バティックシャツの特徴
バティックシャツは、色や柄のバリエーションが非常に豊富です。伝統的なモチーフとしては、花や葉、鳥など自然をモチーフにしたものが多く見られます。一方で、現代的なアレンジを加えた幾何学模様や抽象的なデザインもあり、近年では若い世代にも受け入れられるスタイルが増えています。
素材については、綿やレーヨンが一般的ですが、高級品になるとシルクが使われることもあります。また、軽くて通気性がよく、東南アジアの暑い気候にもぴったりなつくりになっています。
シャツの形も、ボタン付きの半袖タイプから長袖のジャケット風までいろいろあり、場面に応じて選べるようになっています。フォーマルな場面には落ち着いた色合いの長袖、カジュアルな集まりでは明るい色の半袖など、幅広い着こなしも可能です。
バティックとは?
バティックという言葉は、蝋(ろう)を使って模様を描く「ろうけつ染め(ろうけつ染めの一種)」を指します。また、バティックのルーツはインドネシアにあり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
バディックでは、ろうを使って布に模様を描き、その上から染料で色をつけていきます。バディックは手間と時間が掛かる技法である反面、その味わい深い仕上がりは現代でも人気を集めています。
シンガポールのバティック文化
シンガポールではバティック文化の影響を受けながらも、比較的にモダンなバティックシャツが多く着用されています。政府の式典やレセプションなどでの着用される他にもシンガポール航空の客室乗務員が着ているユニフォームにもバティック柄が使われているなど、地元文化を大切にしつつ、堅苦しくなりすぎない服装として人気があります。