アイスカチャン(Ice Kacang)ってどんな食べ物?

アイスカチャン(Ice Kacang)とは?

アイスカチャンは、シンガポール版の「かき氷」のようなスイーツで、削った氷の上にカラフルなシロップやトッピングをかけて食べられます。観光雑誌なんかにも取り上げられる事が多く、常夏のシンガポールにもぴったりなスイーツとして知られています。

「Ice Kacang」という名前は、英語の「Ice(氷)」とマレー語の「Kacang(豆)」を組み合わせた言葉で「豆の入ったかき氷」という意味になります。昔は現在のようにカラフルなシロップや多彩な具材が使われる前に、かき氷の下に甘く煮た赤豆を入れるのが基本だったため、この名前がついたとされています。

アイスカチャンの特徴と食べられる場所

山盛りのかき氷に赤・緑・黄色のシロップとコンデンスミルクをたっぷりとかけて食べられます。かき氷の下にも小豆、ゼリー、スイートコーン、アタップチー(ニッパ椰子の実)などが隠れていて、食べ進めると味や食感の変化を楽しめるようになっています。また最近では、アイスクリームやチョコレートソースをのせたモダンなアレンジも増えてきています。

アイスカチャン(Ice Kacang)は、ホーカーセンターやフードコートなど比較的にどこでも気軽に食べられます。値段も手頃なため子どもから大人まで人気があり、場所によっては自分でトッピングを決められたりもします。また、一杯のサイズが大きめなため、友人や家族とシェアして食べることもあります。

アイスカチャンの発祥

アイスカチャンの起源は1930〜40年代のシンガポールにさかのぼります。当時は氷が貴重で、屋台の商人が手で氷を削り、赤豆とシロップをかけたシンプルなおやつとして売られていました。戦後、製氷や冷蔵技術が普及するとともに、具材やトッピングが増え、現在のようなカラフルでバリエーションの多いスイーツスタイルに変化しています。

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