
パークコネクターネットワーク(Park Connector Network)とは?
パークコネクターネットワーク(Park Connector Network, PCN)は、シンガポール国内の公園や自然保護区を繋ぐために整備された通路(自転車や歩行者向け)で、生活圏の中に自然を取り込む事を目的に設置されています。パークコネクターの整備は1991年から始まり、現在では300km以上のルートが整備されています。また将来的にも継続的に拡張していく計画もあるそうです。
尚、パークコネクターはNParks(National Parks Board)によって管理されていて、シンガポールが目指すグリーンシティ構想の一環とされています。
公式ページ:https://pcn.nparks.gov.sg/
代表的なパークコネクターネットワーク
代表的なルートとしては、以下のようなエリアが挙げられます。
■ North-South Corridor(ノース・サウス・コリドー)
- 内容:自転車専用道とバス専用道路を備えたシンガポール初の統合型交通路。
- 特徴:北部(Woodlandsなど)から市中心部までを結び自転車道や歩道も整備され、PCNとも接続
■ Coast-to-Coast Trail(コースト・トゥ・コースト・トレイル)
- 内容:Jurong Lake GardensからConey Islandまでを結ぶ長距離ルート。
- 特徴:PCNや公園と接続しながら島を横断するルート。
■ Round Island Route(ラウンド・アイランド・ルート)
- 内容:島全体をぐるりと一周する全長150km超の巨大な経路。
- 特徴:PCNと統合され、東西南北の公園や海沿いを回りながらレクリエーションが楽しめる。
■ Bukit Timah-Rochor Green Corridor(ブキティマ・ローチョー・グリーン回廊)
- 内容:Bukit TimahからRochorまでを結ぶ経路。
- 特徴:旧鉄道路線(マレー鉄道跡)や川沿いを活用し、都市部に自然回廊を設けることで生態系や生物多様性の保全も兼ねている。
その他の特徴
パークコネクター沿いには、通行者を考慮した休憩所や給水所、自転車のメンテナンススポット、道案内の看板などが設置されています。
専用アプリ「NEAR」
パークコネクターネットワークには、専用のモバイルアプリ「NParks Explore A Route (NEAR)」があります。NParks Explore A Route(NEAR)モバイルアプリは、NParksが提供するAR対応のモバイルアプリで、マップから近くのPCNを探せたり、自分のトラッキング情報の管理・共有、イベント情報の確認などができるようになっています。