
パンジャビドレス(Punjabi Suit)とは?
パンジャビドレス(Punjabi Suit)は、南アジアで広く着られている伝統衣装です。インドのパンジャブ地方をルーツに持つ服装ですが、インド以外にもパキスタンやバングラデシュなどでも着用されています。
パンジャビドレスは基本的には女性服とされていて、男性用のパンジャビスタイルは「クルタパジャマ(Kurta Pajama)」と呼ばれています。(ただし、男性用もパンジャビスーツと呼んでいる家庭もあるみたいです。)
シンガポールではインド系コミュニティを中心に身近な民族衣装として知られていて、ディーパバリの時期や学校行事(レイシャル・ハーモニー・デーなど)でよく着用されています。
パンジャビドレスの豆知識
パンジャビドレスは、北インドに古くからあるサルワールカミーズ(Salwar Kameez)が変化して現在の形になったものとされています。地域や時代によってスタイルが異なり、パンジャブ地方で着用されるものは鮮やかな色使いや刺繍が特徴とされています。
なお、英語では「Punjabi Suit」と表記されるものの、日本語に直すとパンジャビドレスと「スーツ」が「ドレス」になったりもします。
パンジャビドレスの特徴
パンジャビドレスは「クルタ(Kurta)」「サルワール(Salwar)」「ドゥパッタ(Dupatta)」の3つが組み合わさったスタイルです。(オンラインショップでも3点セットで販売されていたりする)
- クルタ(Kurta):長めのトップス。
- サルワール(Salwar):裾に向かって細くなるズボン。
- ドゥパッタ(Dupatta):肩に掛けたり、頭にかぶせたりするための布地。
デザインは無地のものから装飾のあるものまで様々で、素材にもコットンやシルク、シフォンなど複数の種類があります。また、パンジャビドレスは軽くて動きやすく、暑い地域に適している服装とされています。
サリーとの違い
インド系コミュニティでは、パンジャビドレスの他に「サリー(Saree)」と呼ばれる伝統衣装を着ることがあります。服装が上下に分かれていて動きやすいパンジャビドレスに対し、サリーは一枚の布を身体に巻いて着る伝統衣装で、よりフォーマルな場面で着用されます。
| 項目 | パンジャビドレス | サリー |
| 構成 | 上下が分かれている | 一衣装 |
| 動きやすさ | 高い | 低め |
| 主な着用シーン |
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シンガポールで着用されるタイミング
シンガポールでは、日常着から行事ごと(特にディーパバリやレイシャル・ハーモニー・デーなど)まで、様々な場面でパンジャビドレスが着用されています。また、普段使いには軽くてシンプルなデザイン、フォーマルな場面では華やかなデザインなど、場面に応じてデザインを変えられたりもします。
最近では伝統的なスタイルに加えてモダンなデザインも増えていて、スリムなパンツや短めのトップス、レース素材などを取り入れたものも人気を集めています。

