エスニック地区(英:Ethnic District)は、一般的に文化や民族のアイデンティティが顕著な地域を指します。多民族国家で知られるシンガポールには、主なエスニック地区として、次の場所があります。
チャイナタウン(Chinatown) | 中華系文化が反映された地区です。セントラル地区の中心に位置していて、パゴダ通りや佛牙寺龍華院で知られています。 |
リトル・インディア(Little India) | インド系文化が反映された地区です。セントラル地区の少し北側に位置していて、スリ・ヴィーラマカリアマン寺院やムスタファセンターで知られています。 |
カンポン・グラム地区(Kampong Glam) | マレー系イスラム文化が反映された地区です。セントラル地区の東側に位置していて、サルタンモスクやハジ・レーンで知られています。 |
カトン地区(Katong) | プラナカン文化が反映された地区です。チャイナタウン、リトル・インディア、カンポン・グラム地区とは少し異なりエスニック地区と呼ばれているわけではありませんが、プラナカン商店や建築、プラナカン風のレストランなど、プラナカンに関連する様々な文化施設で知られています。 |
各地域ではシンガポールを代表する中華系、マレー系、インド系の文化が反映されていて、各民族に関連する食べ物や建築なども多く見られます。また、エスニック地区は各民族のコミュニティーや文化が集まる場所であるだけではなく、エスニック地区と呼ばれるに至った背景など、多民族国家であるシンガポールの歴史にも関係のある場所となっています。