モモジロリーフモンキー(Raffles Banded Leaf Monkey)

モモジロリーフモンキー(Raffles Banded Leaf Monkey)とは?

モモジロリーフモンキー(Raffles Banded Leaf Monkey)は、東南アジアに生息する動物で、学名ではPresbytis femoralisと呼ばれています。モモジロリーフモンキーは絶滅危惧種とされていて、Red ListでもCR (Critically Endangered)にカテゴライズされた時期もあった動物です。シンガポールでも個体数は少なく、マクリッチー貯水池周辺の森林保護区など、ごく限られた場所にしか生息していません。

体は黒褐色で、手足が長く、葉を主食とすることから「リーフモンキー」と呼ばれています。

特徴と行動

シンガポールのモモジロリーフモンキーは昼行性で、樹上生活に適応した動物です。長い尾と手足を使って木から木へと移動し、主に若葉や果実、花などを食べて暮らしています。非常に警戒心が強く、人間を見かけるとすぐに姿を消すため、観察は簡単ではありません。

保護活動と取り組み

シンガポールに生息するモモジロリーフモンキーは、以前より大幅に数を減らしていて、現在では60頭程度(以前は20~30頭まで減った事もあった)と推定されています。また、その殆どがセントラルキャッチメント自然保護区の森林地帯に生息しています。

シンガポールではNParksが中心となって、モモジロリーフモンキーの保護活動に取り組んでいて、森林回廊の整備や、繁殖環境の保全、教育プログラムの実施などに加えて、研究者と連携したモニタリング調査も継続的に行われています。

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