粽 / 肉粽(Rice Dumpling)ってどんな食べ物?

粽(Rice Dumpling)とは?

粽(ちまき、Rice Dumpling)は、中華系の方々の間で昔から食べられる伝統的な米料理です。

もち米を竹の葉や笹の葉で包み、蒸したり茹でたりして調理されます。元々は中国の端午節に由来する食べ物で、屈原という詩人を偲ぶ意味で食べられてきました。

シンガポールでも端午節の時期になると、ホーカーセンターや地元のスーパーなどで店頭販売されるようになります。

具材と味のバリエーション

シンガポールの粽で最も一般的なのは、もち米に塩漬け卵の黄身、豚肉、干し椎茸、栗、干しエビなどを詰めたものです。福建スタイルは黒醤油で味付けされたもち米に豚バラ肉や塩漬け卵黄が入るのが特徴で、広東スタイルは白米ベースで素材の味を活かし、栗や豆などが使われることもあります。また、甘いタイプとしては、蒼色に染めたもち米に小豆あんやナツメなどを加える「Nyonya Dumpling」も有名です。

日本にも粽はありますが、中華風の粽は塩辛いものや甘いもの、ココナッツが使用されているものなど様々なバリエーションを持っているのが特徴です。また、お肉が詰まった粽は別表記で肉粽(Bak Chang)と書かれることもあります。

ハラルやベジタリアン対応

近年では「ハラル認証」を受けた粽や、動物性食品を使わないベジタリアン向けの粽も登場しています。イスラム教徒やベジタリアンの方でも楽しめるよう、多民族国家であるシンガポールならではの多様なライフスタイルに対応した商品展開も進んでいます。

粽が食べられる時期

粽は、一年の中でも特に5月〜6月に祝われる「Dragon Boat Festival(端午節)」の時期に食べられます。この時期になると、ホーカーセンターやスーパー、中華菓子店など、さまざまな場所で粽が販売されます。また、手作りの粽を作って食べるご家庭(主に中華系)も少なくありません。

ただし、近年では季節に関係なく粽を提供するスーパーや飲茶店などでもあり、気軽に楽しむことができるようになっています。

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