シンガポールの国旗といえば赤と白のカラーリングに三日月と星が印象的なデザインをしています。今回はそんなシンガポールの国旗についてまとめてみました。

シンガポール国旗の誕生について

現在シンガポールの国旗として目にする旗(デザイン)は、1959年にシンガポールがイギリスから自治権を獲得した時期に選出されました。当時の副首相だったトー・チン・チー博士が責任者を務めた委員会で、100年以上の間シンガポールで掲げられていたイギリス国旗に代わる新しい旗として制作が進められました。その後、シンガポールが独立をした1965年に、シンガポールの国旗として正式に採用されました。

シンガポールの国旗が持つ意味

シンガポールの国旗は赤と白に三日月と星が描かれているデザインとなっていて、各部分にそれぞれ国家の理想、信念、価値観を象徴する意味が込められています。

赤色 普遍的な愛と人間の平等を表しています。
白色 永遠に続く純粋さと美徳を象徴しています。
三日月 上昇志向、強さ、若い国を表しています。
5つの星 シンガポールの理想である民主主義、平和、進歩、正義、平等の5つの基本原則を表しています。

シンガポール国旗の使用に関するガイドライン

シンガポールでは、国旗の使用に関するガイドラインや禁止事項があります。下記はそれをまとめたものとなっています。

■ シンガポール国旗の使用に関するガイドライン

  • 国旗は、縮小や複製をして使用することができますが、本来の色と形(縦3:横2の比率で、赤の部分がPantone 032、白の部分がPantone White)で表示しなければいけません。
  • 国旗を建物の外に掲げる場合は、建物の上または前にのみ掲げる事ができます。また、建国記念日の期間である7月1日~9月30日以外の期間は、旗竿からのみ掲揚しなければならず、夜間には照明を当てる必要があります。
  • シンガポール国内では、他国の旗よりも優先してシンガポール国旗を掲揚(他国の国旗と一緒に表示または掲揚される場合など)しなければいけません。例としては他国の国旗よりも上か、左側に位置すること等となります。

■ シンガポール国旗の使用および取り扱いの禁止事項

  • いかなる商標または商業目的での使用。
  • 広告の手段または目的としての使用。
  • 調度品、装飾品、カバー、容器として、またはそれらの一部としての使用。
  • 民間の葬儀での使用。
  • 衣装の一部としての使用。
  • 自家用車のデザインとしての使用。
  • 国旗のデザインに図形や言葉を重ねたものの表示。
  • 国旗も汚れたら選択する必要があるが、他の洗濯物と一緒に屋外に干す事は禁止。
  • 破れたり壊れて使えなくなった国旗をごみ箱に入れたままにしない。(黒いゴミ袋に入れて密封して廃棄する)

上記はシンガポール国旗に関するガイドラインの一部をまとめたものです。シンガポール国旗に関する詳細は「NATIONAL HERITAGE BOARD」から確認できます。