は何故流行っている.png)
「6-7(しっくすせ〜ぶん)!」
と、楽しそうに叫びながら両手のひらを上に向けて上下させる子供と、それを見て嫌そうにする親。
シンガポールで子育てをする親なら、大半が目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
「この6-7(しっくすせ〜ぶん)!ってなんなのよ?」
そんな誰からも聞かれてない相談に答えるべく、ok lahが「67」を調べ倒しましたので、その内容をご共有します。
そもそも「67」ってなんだ?

「67」は、2025年に世界で広がったネットミームで、「シックスセブン!」と言いながら、両手のひらを上に向けて上下させるのが定番の遊び方になっています。
最近では特に子供の間で広がっていて、質問への返しに突然「67」と言ったり、街中で数字の67を見つけたら「シックスセブン!」と叫んだりして使われています。
※67番と167番のバスが通る道路沿いでは、子供たちが「67」と叫びまくってるのかもしれない。
ちょっと豆知識
「67」という言葉自体には、文脈によって「まあまあ」や「どっちでもいい」のようなニュアンスもあるようですが、今回話題にしている「子供が使う67」は、明確な意味を持たないネットミームと考えるのが一番分かりやすいです。
「67」は「Brain Rot」とも言われている
「67」の話をしていると、高確率で出てくるのが「Brain Rot(脳が腐る)」という言葉です。
Brain Rotってなんだ?
SNSなどで繰り返し消費される、くだらなくて中毒性のあるネットコンテンツや、それを延々と見続けるような状態を表す言葉として使われています。
「67」と言って、ジェスチャーをする。→ 誰かが反応して「67」と言う。→ また「67」と言って繰り返される。
そこに深い意味もなければ、特別なオチもありません。この「意味のなさ×中毒性」が、「67はBrain Rot」と言われるようになった背景かなと思います。
※ シンガポールのように「やる事全てに必要性を持たせたい」ような国民性を持つ国では、特に親の悩みの種にもなるのかもしれません。
「67」はどのように広まった?
まず、「67」が広まった流れをまとめると次のようになります。
- 発端はアメリカのラッパー。
- バスケットボール界隈へ広がる。
- 「67 Kid」の動画が拡散される。
- 「67」そのものがミーム化し、子供たちを中心に世界中に広がる。
発端はアメリカのラッパー
「67」の起源とされているのが、アメリカのラッパーSkrillaによる「Doot Doot (6 7)」という曲です。
この曲に登場する「6-7」というフレーズが、SNS上のバスケットボール動画などで使われるようになり、そこから広がっていきました。
ちょっと豆知識
「Doot Doot (6 7)」自体は、子供たちが楽しそうに叫んでいる「67」のイメージとはかなりかけ離れた曲調となっていて、「67」を調べるために曲を聴きに来た人がこぞって混乱する現象も起こっています。
バスケットボール界隈で広がる
バスケットボール界隈の中でも相性が良かったのが、身長が6フィート7インチ(6’7”)のLaMelo Ball選手(NBA選手)です。
LaMelo Ball選手のハイライト動画などに「6-7」の音源が使われるようになり、その後、高校バスケットボール選手のTaylen Kinneyが「Six-Seven」というフレーズとジェスチャーを繰り返し使ったことなどから、さらに広がっていきます。
「67 Kid」の動画が拡散される
そして2025年3月、バスケットボールの試合会場で「Six-Seven!」と叫ぶ少年の姿が動画に映り込みます。
この場面がTikTokなどで切り抜かれて拡散され、少年はいつしか「67 Kid」と呼ばれるようになりました。
この動画をきっかけに、「Six-Seven!」という掛け声や両手を上下させるジェスチャーが一つの「型」となり、別の動画やミームと組み合わされながら、さらに広がっていきました。
「67」そのものがミーム化し、子供たちを中心に世界中に広がる
こうして「67」は元ネタから離れ、「Six-Seven!」という掛け声とジェスチャーだけでも成立するミームへと変わっていきます。
特に子供たちの間では、誰かが「67」と言えば「67!」と返したり、数字の67を見つけるだけで叫んだりと、元の曲や「67 Kid」を知らなくても遊べるようになりました。
つまり、この頃には「動画を見て真似する」というより、「周りの子が67と言っているから、自分も67と言う」という形で広がるようになったわけです。
その結果、「67」はSNSの中だけでなく、学校や街中など、子供たちの日常生活でも使われるようになっていきました。
何故ここまで流行った?
「67」がここまで広がった理由のひとつは、とにかく真似しやすいことです。「Six-Seven!」と言いながら例のジェスチャーをするだけなので、難しいルールもなければ、特別な英語力も必要ありません。
しかも、「67」には明確な意味がないため、使う場面もほとんど選びません。友達が「67」と言えば「67!」と返す。街中で数字の「67」を見つけたら「Six-Seven!」と叫ぶ。質問とまったく関係なく、返事として突然「67」と言うこともできます。
さらに、一人の子供が覚えれば、学校や遊び場で周りの子供たちにも広がっていきます。こうしてSNS上で広がったミームが、子供たちの間ではリアルな会話や遊びの中でも広がっていきました。
つまり「67」は、意味があるから流行ったのではなく、意味がなくても成立するくらい簡単だったからこそ広がったとも言えそうです。
最後に
ということで、「67が何なのか分からず、子供に聞いても「Six-Seven!」としか返ってこなかった皆さま。
「67」について調べてみましたが、結局のところ、特に意味はありませんでした。
世界的に広がり始めてから2年弱。親御さん方の「もういいだろ……」という願いも虚しく、2026年に入っても、まだまだ子供たちの間で楽しそうに使われています。
いつまで続くのかは分かりませんが、何はともあれ子供は笑顔が一番。
もうしばらく見届けることにしましょう。