ヤムリング(英:Yam ERing、別名:ヤムバスケット)は、シンガポールで生まれたヤム芋料理です。チキンライスやチリクラブに比べて知名度は落ちますが、地元では誰にでも知られるシンガポール料理です。
ヤムリングってどんな料理?
すり潰してからリング状に練ったヤムイモを揚げて、その中に炒め物やシーフードなどが詰められたシンガポール料理です。
ヤムイモの部分は表面はカリッと中はホワッとなるように揚げられていて、中に入れられる具材は鶏肉、シーフード、エビ、キノコ、ベーコン、豆腐、野菜などがよく使われます。
元々はベジタリアン向けの料理だったのですが、時と共に改良が重ねられてモダンなヤムリングには鶏肉や海老が良く使われます。
ヤムリングはシンガポール国内の中華系レストランで主に販売されています。ただ、ヤムリング専門店はなく、お店によってはメニューに載っていない場合もあります。
ヤムリングが持つロマンティックな背景
ヤムリングは、生みの親であるHooi Kok Waiシェフが、当時婚約者だったLeong Ah Linさんにプロポーズをする為に作ったのが始まりでした。
Ah Linさんは修道女であった義理のお母さんに育てられました。そんなAh Linさんと義理のお母さんを喜ばせてプロポーズを成功させる為、元々のヤムリングはベジタリアン向けとなっていて、またヤムリングの形は施し鉢をイメージして作られています。
その後、自身が開いたレストラン「ドラゴン・フェニックス」で販売を始め、現在ではシンガポール以外でも食べられる程の人気料理になりました。
現在では鶏肉や海老を使ったアレンジがされています。