ジュロン・レイク・ガーデンズ(Jurong Lake Gardens)ってどんな場所?

ジュロン・レイク・ガーデンズ(Jurong Lake Gardens)とは?

ジュロン・レイク・ガーデンズ(Jurong Lake Gardens)は、シンガポール西部のジュロン地区に位置する国立庭園で、約90ヘクタールに及ぶ広大な敷地を持つ都市型自然公園です。また、「シンガポール・ボタニック・ガーデン」や「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」と共にシンガポールの「National Garden(国立庭園)」に指定されています。

尚、ジュロン・レイク・ガーデンズは「レイクサイド・ガーデン」「チャイニーズ・ガーデン」「ジャパニーズ・ガーデン」の3つのエリアから構成されています。

レイクサイド・ガーデン(Lakeside Garden)

ファミリー向けの遊び場や自然体験施設が多く設置されているエリアです。自然の地形を活かした大型アスレチック「Forest Ramble」や、水の循環システムを利用した水遊び場「Clusia Cove」などが特に人気を集めています。

チャイニーズ・ガーデン(Chinese Garden)

中国伝統建築と造園技術を取り入れた庭園で、塔(パゴダ)や石橋、月門(円形の門)など、東洋的な意匠が特徴的な庭園です。

公式ウェブサイト:ジュロン・レイク・ガーデン

ジャパニーズ・ガーデン(Japanese Garden)

チャイニーズ・ガーデンに隣接し、橋で繋がっている日本式の庭園です。静けさを重視した枯山水や石灯籠、池泉庭園など、日本的な美意識が凝縮された庭園となっています。

MRTでのアクセス

最寄り駅は「Lakeside駅(East West Line)」で、駅から徒歩10分程で主要エリアとなる「レイクサイドガーデン」へのアクセスが可能です。

ジュロン・レイク・ガーデンズでは何ができる?

ジュロン・レイク・ガーデンズでは、各庭園内での散策やピクニックに加えて、水遊び場「Clusia Cove」や、大型遊具で遊べる「Forest Ramble」などの施設で遊べるようになっています。さらに、ガーデン内では湿地や湖、木道なども整備されていて、バードウォッチングや植物観察を楽しめる場所としても利用されています。また、湖ではイベントや許可制でカヤックやカヌー体験が行われることもあります。

ジュロン・レイク・ガーデンズの歴史

ジュロン・レイク・ガーデンズは、「旧チャイニーズ・ガーデン」と「旧ジャパニーズ・ガーデン」の再開発と、2019年にオープンした「レイクサイド・ガーデン」を統合して生まれた国立庭園です。

ジュロン・レイク・ガーデンズ(Jurong Lake Gardens)の歴史は、1970年代に開園された「チャイニーズ・ガーデン」と「ジャパニーズ・ガーデン」に始まります。2000年代以降、ジュロン地区が「第二のCBD(ビジネス地区)」として注目されるようになり、それに伴いジュロン湖周辺の緑地再開発が構想されはじめました。その後の2014年、シンガポール政府はジュロン湖一帯の緑地を「第3のNational Garden(国立庭園)」として整備することを発表し、既存のチャイニーズ・ガーデンとジャパニーズ・ガーデンに加え、新たに「レイクサイド・ガーデン」の開発が計画されました。

まず先行して整備されたのが、家族連れ向けのエリア「レイクサイド・ガーデン」です。2019年に一部が一般公開され、自然遊具、湿地保全、ピクニックスペースなどが整備されました。老朽化が進んでいたチャイニーズ・ガーデンとジャパニーズ・ガーデンは一時的な閉園後の大規模な再開発工事を経て、2025年の全面再開園を目指して工事が進んでいます。

ジュロン・レイク・ガーデンズの周辺エリア

ジュロン・レイク・ガーデンズの周辺には「サイエンスセンター・シンガポール」や大型ショッピングモール「Jem」「Westgate」「IMM」などがあります。また、ジュロン・バードパークの跡地開発や、ジュロン・レイク・ディストリクトの開発も進んでいて、観光・居住・商業の一体型エリアとして注目が高まっています。

おすすめの記事