ケトゥパット(Ketupat)ってどんな食べ物?

ケトゥパット(Ketupat)とは?

ケトゥパット(Ketupat)は、ココナッツの葉で包まれた米を茹でて作る伝統マレー料理です。もち米ではなく普通の白米を使うのが一般的で、日本でいう「おにぎり」や「ちまき」に近い料理です。

ケトゥパットは単体で食べるよりも、メインとの付け合わせとして提供されることが多い料理でもあります。特に、サテー(Satay)ルンダン(Rendang)ラクサ(Laksa)など、ソースやグレービーが多い料理と相性の良い食べ物です。

なお、ケトゥパットはマレー系文化の中で「感謝」や「赦し(ゆるし)」を象徴する料理とされていて「ハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)」で食べられる料理としてラマダン明けの食卓にほぼ必ず登場します。

ケトゥパットの作り方と特徴

まず若いヤシの葉を細長く裂き、交互に編んで立体的な小さな入れ物(手のひらサイズ)を作ります。その中に生米を半分ほど詰め、包みごと茹でて作ります。包を茹でると中で米が膨らみ、包の形に合わせて四角い形状になります。なお、ケトゥパットは冷ますと弾力が増し、もちもちとした食感になります。また包みのまま保存もできるため、常温でも日持ちが良いのが特徴です。

ケトゥパットが食べられる場所

ハリラヤ・プアサの時期には、マレー系家庭の食卓やホーカーセンターなどで見かけたり、ケトゥパットの包(完成系)が販売されたりもします。また、日常的にはマレー料理店やサテー専門店、ナシパダン(Nasi Padang)ルンダンのセットメニューに添えられることも少なくありません。

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